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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2021年4月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
 結核が7件(松江市圏域1件、出雲圏域3件、大田圏域1件、隠岐圏域1件、松江県圏域1件)、 腸管出血性大腸菌感染症が1件(松江市圏域)、 つつが虫病が3件(松江市圏域1件、雲南圏域2件)、 日本紅斑熱が3件(松江市圏域1件、出雲圏域2件)、 重症熱性血小板減少症候群が1件(益田圏域)、 後天性免疫不全症候群が1件(出雲圏域)、 梅毒が1件(松江市圏域)、 侵襲性肺炎球菌感染症が2件(松江市圏域1件、益田圏域1件)、 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症が1件(松江市圏域)、 水痘(入院例)、 が1件(松江市圏域)、 播種性クリプトコックス症が1件(益田圏域)、 新型コロナウイルス感染症が71件(松江市圏域19件、雲南圏域12件、出雲圏域14件、浜田圏域6件、大田圏域6件、隠岐圏域12件、松江県圏域2件)、 報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算) : 2月 827件、 3月 942件、 4月 677件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
〇インフルエンザ :(0.0)。 報告はありませんでした。 完全に終息したとみられます。
〇感染性胃腸炎 :(24.9)。 出雲圏域では3月はかなりの流行でしたが、4月は減少したもののまだ続いています。 流行の中心は松江圏域に移り、雲南・益田・浜田圏域でも見られています。 胃腸炎ウイルスは少量でも感染が成立すると言われています。 便や吐物を素早く処理すること、手指や体以外の消毒にはアルコールではなく塩素系が必要なこと、手指や体は石鹸などでこまめに丁寧に洗うことが大切です。
〇A群溶連菌咽頭炎 :(1.4)。 1月から3月よりも減少していますが、月々の変動の範囲内と言えます。
〇RSウイルス感染症 :(0.1)。 全県でわずか1件でした。 コロナ自粛の影響で例年とは異なった流行状況であり、例年の盛夏・初秋からの流行がみられずにいるのが全国的な傾向です。 九州など西南日本各地で2月から少しずつ報告があり、4月は増加傾向となっています。 このことから、島根県においても今後の動向に注意が必要です。
〇マイコプラズマ肺炎 :(0.0)。 4月はマイコプラズマ肺炎の登録はありませんでした。 肺炎に至るのは一部で、「カゼ」や気管支炎で治癒する場合が多い疾患です。 新型コロナとの鑑別において重要な疾患です。
発生推移グラフ グラフ凡例
感染性胃腸炎報告推移グラフ RSウイルス感染症報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜炎および流行性角結膜炎の患者発生報告はありません。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が11件、性器ヘルペスウイルス感染症が3件、尖圭コンジローマが1件および淋菌感染症が7件 の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
〇細菌性髄膜炎 :1件。 〇無菌性髄膜炎:0件。 〇マイコプラズマ肺炎:1件。
〇クラミジア肺炎 :0件。 〇感染性胃腸炎(ロタ):0件。
〇メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :15件。地区別では中部6件(40%)、西部9件(60%)、東部0件、隠岐0件、 年代別では70歳以上が11件(73%)を占めています。
〇ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:0件。 〇薬剤耐性緑膿菌感染症:0件。
2.病原体検出情報(2021年1月〜2021年4月の検出結果)
 感染性胃腸炎からアデノウイルス6型およびノロウイルスG2が検出されています。 咽頭炎・扁桃炎からアデノウイルス1型、2型および6型が検出されています。 SFTSからはSFTSウイルスが検出されています。
2021年1月から2021年4月までの診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所(一部抜粋)
ウイルス名アデノノロヘルペスSFTSV新型コロナ合計
126G212
感染性胃腸炎  12     3
ヘルパンギーナ    1    1
咽頭炎331     7
扁桃炎43      7
SFTS      2  2
COVID-19       118118
その他  2  1  3
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