1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
結核が5件(松江市圏域2件、出雲圏域2件、浜田圏域1件)、
つつが虫病が1件(松江県圏域)、
日本紅斑熱が4件(出雲圏域2件、益田圏域2件)、
レジオネラ症が1件(松江市圏域)、
重症熱性血小板減少症候群が1件(浜田圏域)、
後天性免疫不全症候群が1件(松江市圏域)、
侵襲性肺炎球菌感染症が1件(出雲圏域)、
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症が2件(出雲圏域)、
新型コロナウイルス感染症が183件(松江市圏域43件、雲南圏域14件、出雲圏域30件、浜田圏域14件、益田圏域68件、大田圏域12件、隠岐圏域2件)、
報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算) : 3月 942件、 4月 677件、 5月 504件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
〇感染性胃腸炎
:(15.9)。
全県的には減少傾向で、4月のおよそ2/3でした。
東部地区の流行は期間の後半ではかなり収まってきておりますが、中部と西部では期間の後半で少し増加しました。
このまま収まるのが例年の流れですが、再流行しないか、今後の動向には注意を要します。
〇咽頭結膜熱
:(1.2)。
まだ流行と言えるレベルではありませんが、プールの時期に多くなることが過去にはありました。
これからプールの時期ですので、今後の動向には注意を要します。
〇RSウイルス感染症
:(0.5)。
期間の後半に松江圏域から流行の兆しとも言える患者報告があり、益田圏域からも報告がありました。
全国ではかなりの地域で増加し、特に九州各地で流行拡大中です。
例年は、お盆過ぎから11月ごろにかけて3歳までの乳幼児を中心に流行していましたが、昨年はコロナ自粛で全国的に全く流行しませんでした。
今年は、例年より早くからの流行となる可能性大です。
3)眼科定点報告
流行性角結膜炎の患者発生報告が2件ありました。 急性出血性結膜炎は報告がありません。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症が16件、性器ヘルペスウイルス感染症が6件、尖圭コンジローマが2件および淋菌感染症が5件
の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
〇細菌性髄膜炎:0件。
〇無菌性髄膜炎:1件。
〇マイコプラズマ肺炎:1件。
〇クラミジア肺炎:0件。
〇感染性胃腸炎(ロタ):0件。
〇メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
:16件。地区別では東部2件(13%)、中部5件(31%)、西部9件(56%)、隠岐0件
年代別では70歳以上が12件(75%)を占めています。
〇ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:2件。
〇薬剤耐性緑膿菌感染症:0件。
2.病原体検出情報(2021年2月〜2021年5月の検出結果)
感染性胃腸炎からアデノウイルス6型およびノロウイルスG2が検出されています。
咽頭炎・扁桃炎からアデノウイルス1型、2型および5型が検出されています。
肺・気管支炎からはRSウイルスが検出されています。
ウイルス名 | アデノ | RS | ノロ | SFTSV | 新型コロナ | 合計 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
型 | 1 | 2 | 5 | 6 | G2 | ||||
感染性胃腸炎 | 1 | 2 | 3 | ||||||
咽頭炎 | 4 | 5 | 1 | 10 | |||||
扁桃炎 | 6 | 3 | 9 | ||||||
肺・気管支炎 | 2 | 2 | |||||||
SFTS | 3 | 3 | |||||||
COVID-19 | 231 | 231 | |||||||
その他 | 1 | 2 | 3 |