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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2020年12月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
 結核が5件(松江圏域2件、出雲圏域2件、大田圏域1件)、 梅毒が5件[2](松江圏域4件[1]、出雲圏域1件[1])、 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症が5件(松江圏域3件、益田圏域2件)、 新型コロナウイルス感染症が67件[17](松江圏域35件[5]、出雲圏域28件[11]、浜田圏域4件[1]) 報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算) : 10月 395件、 11月 380件、 12月 393件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
〇インフルエンザ :(0.1)。 第49週に大田圏域[0.7](迅速検査:B型)および益田圏域[0.2]、第52週に松江圏域[0.2](迅速検査:A型)で散発的な患者発生報告があります。 。
〇感染性胃腸炎 :(7.8)。 県内全域の患者報告数は漸増しています。 例年に比べ患者報告数の少ない状態が続いていますが、出雲圏域(13)、松江圏域(10)および益田圏域(10)を中心に各圏域で患者発生報告があります。 手洗いの励行、食品の取り扱いに注意し、発症した場合は脱水に気をつけましょう。
〇A群溶連菌咽頭炎 :(2.5)。 県内全域の患者報告数は漸増していますが、例年に比べ患者報告数の少ない状態が続いています。
〇手足口病 :(1.4)。 県内全域の患者報告数は乳幼児を中心に増加しています。 特に、出雲圏域(6)で増加しており注意が必要です。
〇水痘 :(1.3)。 県内全域の患者報告数は増加しています。 出雲圏域(4)では第49週[1.4]および第51週[1.4]、松江圏域(1)では第53週[1.1]、隠岐圏域(1)では第50週[1.0]に週の定点当たり患者報告数が注意報レベル[1.0]以上の流行となっているほか、雲南圏域を除く各圏域で散発的な患者発生報告があり注意が必要です。
発生推移グラフ グラフ凡例
感染性胃腸炎報告推移グラフ 水痘報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜炎の患者発生報告はありません。流行性角結膜炎の患者発生報告が8件あります。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が8件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、尖圭コンジローマが1件および淋菌感染症が3件 の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
〇細菌性髄膜炎 :3件。〇無菌性髄膜炎:2件。〇マイコプラズマ肺炎:1件。
〇クラミジア肺炎 :0件。〇感染性胃腸炎(ロタ):0件。
〇メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :18件。地区別では西部11件(61%)、中部4件(22%)、東部3件(17%)、年代別では70歳以上が11件(61%)を占めています。 
〇ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :0件。
〇薬剤耐性緑膿菌感染症 :0件。  
2.病原体検出情報(2020年10月〜2020年12月の検出結果)
 手足口病からコクサッキーウイルスA16型が検出されています。 ヘルパンギーナからコクサッキーウイルスA2型が検出されています。 咽頭炎・扁桃炎からアデノウイルス1型、2型および5型が検出されています。
2020年10月から 2020年12月までの診断名別病原体検出数:
島根県保健環境科学研究所(一部抜粋)
ウイルス名アデノコクサッキーASFTSV新型コロナ合計
125216
手足口病    1  1
ヘルパンギーナ   8   8
咽頭炎・扁桃炎261    9
SFTS     2 2
COVID-19      5959
その他   3   3
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