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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2008年12月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 結核が18件(松江圏域12件、出雲圏域2件、浜田圏域4件)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は、10月 895件、11月 1,205件、12月 2,181件(昨年12月 2,280件)。
○インフルエンザ :(12.0)。隠岐圏域を除く全域で流行し、松江圏域(21)、出雲圏域(18)、大田圏域(10)で多 かったです。県全体では、報告患者数は横ばいで推移していますが、週で見てみると、 松江圏域で第48週(9)、出雲圏域で第50週(7)、大田圏域で第48週(8)で報告患者数が多いで す。中国ブロックで、一番早い流行の立ち上がりでしたが、年末に向かい流行は一旦、落ち 着いたようです。しかし、例年、年明けから急増していますので、今後拡大が予想されます。
○感染性胃腸炎 :(48.5)。第51週より急速に患者数が増え、大規模な流行になってきました。東部(64)、中 部(58)、西部(29)、隠岐(27)と県内全域で流行しています。
○A群溶連菌咽頭炎 :(5.4)。出雲圏域のみで、流行が続いています。全国的にはここ10年で最大の流行で、鳥 取県では報告患者数が多いです。
○水痘 :(6.9)。漸増していますが、2005年(12.0)、2006年(17.9)、2007年(8.3)の同時期に比べる と、かなり少ないです。毎年、総数としては同数近くの報告がありますので、今後拡大す ることが予想されます。
○RSウイルス 第50週より県内全域で一斉に報告患者数が増加し、東部(80件)、中部(66件)、西部(26件) と、計172件に上りました。2005年(25件)、2006年(77件)、2007年(26件)の12月の件数と比 べ、非常に多くなっています。全国的にも山陰両県の流行は、特に大きいです。
発生推移グラフ グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜炎の患者の報告はなく、流行性角結膜炎は松江圏域から1件報告されました。本年の 急性出血性結膜炎の流行はなく、患者報告もありませんでしたが、流行性角結膜炎は主に9月から11月 の間に県西部で小流行が認められました。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が12件、性器ヘルペスウイルス感染症が2件、淋菌感染症が12件と年間を通して 報告患者数に大きな増減はないですが、10代の患者の報告がみられます。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :雲南圏域(30件)で3月より大流行が続いています。本年は計147件(139件は雲南圏 域)になり、これまでの最多報告のあった2002年(75件)を超えました。1〜4歳が51%(75
○無菌性髄膜炎 )、5〜9歳が24%(36件)を占めています。 件)、5〜9歳が24%(36件)を占めています。
○メチシリン耐性黄色ブ菌感染症 :本年は計593件と、2000年以降の年平均545件を上回りました。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :本年は計81件と2000年以降で非常に少ない報告数でした。
2.病原体検出情報(12月までの検出結果)
 11月初旬から流行が始まったインフルエンザはA香港型ウイルス(AH3型)の単独型でしたが、12月下旬からは ソ連型ウイルス(AH1型)が加り、混合型の流行となりました。11月から徐々に増加し12月に急増した感染性胃腸 炎は主にノロウイルスGII及びサポウイルスによる流行となっています。
2008年10月 から 2008年12月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーパレコポリオライノノロウイルスサポウイルスインフルエンザカンピロバクター合計
210162330312GIIAソ連A香港
インフルエンザ     4      423 31
感染性胃腸炎     2 2  107  425
手足口病 11   11       4
ヘルパンギーナ1  1    1      3
無菌性髄膜炎    2          2
咽頭炎 1       1     2
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