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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2008年11月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 梅毒が1件(松江圏域)、マラリアが1件(松江圏域)、結核が8件(松江圏域3件、雲 南圏域2件、出雲圏域3件)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は、9月 852件、10月 895件、11月 1,205件(昨年11月 1,625件)。
○インフルエンザ :(6.0)。1定点週当たりの報告は、松江圏域で第46週0、翌第47週7.8、第48週8.8、大田 圏域で第46週0、翌第47週1.7、第48週8.0と急激に流行が拡大しました。県全体で第47 週2.4、第48週3.4と、全国で最多の報告のあった山梨県(第47週5.3、第48週3.6)に次ぐ 状況でした。
○感染性胃腸炎 :(25.6)。県内全域で漸増してきましたが、大流行した一昨年同時期(69)、昨年(50)よりか なり少ないです。大田圏域(38)、松江圏域(37)、出雲圏域(31)、隠岐圏域(28)で多いです。
○A群溶連菌咽頭炎 :(4.8)。出雲圏域(19)でのみ流行が続いています。
○水痘 :(4.4)。冬に向かい漸増してきましたが、2005年(9.5)、2006年(8.0)、2007年(6.0)の11月 に比べかなり少ないです。毎年、最終的には同数程度の報告になっていますので、今後拡 大する可能性があります。
○咽頭結膜熱 :(2.0)。出雲圏域(4.0)、松江圏域(4.0)で流行が尾を引いているようです。
○RSウイルス 東部(25件)で流行し、中部・西部(各4件)でも報告がありました。8月以降、全県で53件の 計となり、大流行の2006/2007年シーズンの11月までの計26件の2倍です。例年12月1月に ピークがありますので注意が必要です。
発生推移グラフ グラフ凡例
感染性胃腸炎報告推移グラフ インフルエンザ報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜炎の患者の報告はありませんでした。流行性角結膜炎は出雲圏域から1件、浜田圏域から6件報 告されています。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が12件、尖圭コンジローマが2件、淋菌感染症が6件と年間を通して報告患者数に大きな 増減はないですが、10代の患者の報告がみられます。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎 :中部で乳児1件の報告があり、本年は、乳児2件、5〜10歳2件、成人2件の計6件になりました。
○マイコプラズマ肺炎 :雲南圏域(11件)で3月から大流行が続いています。本年は計117件(109件は雲南圏域)に
○無菌性髄膜炎 ました。 なりました。
○メチシリン耐性黄色ブ菌感染症 :本年の10歳未満は計13件で2.5%です。10歳未満の患者報告は、以前は多く2000年は 8.5%でした。
2.病原体検出情報(11月までの検出結果)
 昨シーズンのインフルエンザの流行初期にはインフルエンザウイルスAソ連型(AH1型)が分離されましたが、今 シーズン、現在までのところ、昨シーズンあまり流行しなかったインフルエンザウイルスA香港型(AH3型)が分離 されています。感染性胃腸炎は、例年と比較し報告患者数は少数ですが、ウイルス性ではノロウイルスGII及び サポウイルス等の多種類のウイルスが分離または検出され、細菌性ではカンピロバクターが分離されています。
2008年9月 から 2008年11月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーパレコポリオ腸管アデノノロウイルスサポウイルスインフルエンザカンピロバクター合計
235410162318312GIIA香港
感染性胃腸炎 21   1 112 122 114
インフルエンザ               9 9
ヘルパンギーナ1  11 2    1     6
手足口病   112   11      6
無菌性髄膜炎      32         5
熱性疾患    1 2 1        4
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