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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2008年10月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が2件(松江圏域1件、浜田圏域1件)、日本紅斑熱が2件 (出雲圏域)、結核が10件(松江圏域3件、出雲圏域2件、浜田圏域1件、益田圏域 3件、大田圏域1件)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は、8月 852件、9月 852件、10月 895件(昨年10月 1045件)。
○感染性胃腸炎 :(21.7)。県内全域で漸増してきましたが、大流行した一昨年同時期(30)、昨年同時期 (28)より少ないです。松江圏域(39)、大田圏域(25)で多いです。
○A群溶連菌咽頭炎 :(5.7)。出雲圏域(17)で流行、松江圏域(5)でも報告患者数が増加してきました。
○水痘 :(3.2)。冬に向かい報告患者数は、増加に転じ、益田圏域(6)で小流行、それ以外の地域でも わずかに増加しています。
○手足口病 :(1.7)。雲南圏域(5)で10月初旬まで小流行がありました。松江圏域(3)では減少せず患者 報告が続いています。
○咽頭結膜熱 :(1.4)。出雲圏域(3)、松江圏域(2)では、減少せず患者報告が続いています。
○百日咳 大田圏域で4歳の1件が報告されました。本年4月以降計18件となりました。
○RSウイルス感染症 松江圏域で10月下旬から急増し、10月は計13件の報告になりました。中部(3件)西部(1 件)でも報告があり7月以降計20件となりました。全国的に調査開始(2004年)以降で最も早 い時期での立ち上がりです。特に九州ブロック、山口県での患者報告が多いです。
○インフルエンザ 近畿ブロックで漸増してきましたが、本県では報告はありませんでした。
発生推移グラフ グラフ凡例
感染性胃腸炎報告推移グラフ A群溶連菌咽頭炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎が、浜田圏域から16件の報告がありました。年齢別では10歳未満6件、10代2件、成人8件でした。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症17件のうち4件が10代で、淋菌感染症6件のうち2件が10代と、低年齢化傾向がうかがえます。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :雲南圏域(25件)で3月より流行が続いています。本年は計106件(うち98件は雲南圏 域)になりました。1歳以上5歳未満が46%(49件)を占めています。
○メチシリン耐性黄色ブ菌感染症  :70歳以上(30件)が73%占めています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :本年4月以降、報告患者数は少ないです。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :本年は計9件で、2005年(13件)、2006年(12件)の多発年に次いで多く なりました。
2.病原体検出情報(10月までの検出結果)
 無菌性髄膜炎からはコクサッキーウイルスB2型、B3型及びエコー18型が、ヘルパンギーナからはコクサッキ ーウイルスA4型、A10型、B2型及びB3型が、手足口病からはコクサッキーA4型、A16型、エコーウイルス18型及 びパレコウイルス3型が分離されています。また、感染性胃腸炎からはアデノウイルス3型、ノロウイルスGII等 の多種類のウイルスが分離又は検出されています。
2008年8月 から 2008年10月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーパレコポリオ腸管アデノノロウイルスカンピロバクター合計
3541016231831GII
感染性胃腸炎21   1 11 12211
手足口病  1 6  111   10
無菌性髄膜炎     325     10
ヘルパンギーナ  22 11      6
熱性疾患     2 3     5
発疹症        2    2
咽頭結膜熱1            1
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