トップ > 医療・福祉 > 薬事・衛生・感染症 > 感染症対策 > 感染症情報トップ > 月報
感染症情報トップ
対象疾患一覧
疾患別
カレンダー
感染症 月報
グラフ一覧

前月へ 島根県感染症情報(月報) 2008年6月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が3件(雲南圏域)、つつが虫病が1件(出雲圏域)、日本紅 斑熱が2件(出雲圏域)、レジオネラ症が1件(松江圏域)、結核が19件(松江圏域5件、 雲南圏域1件、出雲圏域6件、浜田圏域4件、益田圏域2件、隠岐圏域1件)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は  4月 1,477(4週換算) 5月 1,327件 6月 1,197件。
○感染性胃腸炎 :(23.1)。昨年12月(65)のピーク時の3分の1になりました。
○A群溶連菌咽頭炎 :(8.2)。中部(21)で昨年と同規模の大流行となりました。松江圏域(16)でもやや流行し ています。全国的には、ここ10年で最大の流行となっています。
○水痘 :(6.7)。夏の非流行期に向かって減少してきました。松江圏域(16)では小規模な流行が 続いています。
○ヘルパンギーナ :(4.0)。昨年や一昨年の同時期の3分の1の報告となっており、松江圏域(9)、中部(3)で のみ漸増しています。全国的にも、ここ10年で最も小規模な発生状況です。
○手足口病 :(2.8)。昨年同時期の半分の報告となっており、益田(6)、松江(4)で多い状況です。
○咽頭結膜熱 :(1.3)。全国的には、ここ10年で2,3番目の大規模な流行とされていますが、島根県の 報告数は少なく、一昨年の7分の1、昨年の3分の1となっています。
○百日咳 :6月は、出雲圏域で6件、大田圏域で1件の報告がありました。4月から10件の報告があ りましたが、10代5件、20歳以上が2件となっています。
発生推移グラフ グラフ凡例
A群溶連菌咽頭炎報告推移グラフ 水痘報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜熱、流行性角結膜炎の患者報告はありませんでした。両疾患とも県内では流行していません。
4)性感染症報告
 今月は性器クラミジア感染症が13件、性器ヘルペスウイルス感染症が3件、尖圭コンジローマが2件、淋菌感 染症が3件と患者報告数はここ数年は大きな増減はありません。また、患者の年齢層は20歳代〜40歳代の性活動 の活発な世代がほとんどを占めています。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎 :出雲圏域で30代1件報告がありました。
○無菌性髄膜炎 :先月は、出雲圏域で1件(10代)の報告でしたが、今月は、出雲圏域で5件(10歳未満 1件、10代1件、30代3件)で増加しました。
○マイコプラズマ肺炎 :先月は、雲南圏域で7件の報告でしたが、今月は、雲南圏域で8件、出雲圏域で 1件の計9件の報告が中部からありました。9件の内8件は10歳未満でした。
2.病原体検出情報(6月までの検出結果)
 インフルエンザは流行初期に分離されていたAH1型(Aソ連型)が分離されなくなり、AH3型(A香港型)とB型 の二種類のウイルスによる流行となりました。ヘルパンギーナは毎年流行するウイルスの型が変わりますが、 今シーズンは、コクサッキーウイルスA群2型と4型及びエコーウイルス18型が分離されています。また、感染性 胃腸炎からはA群ロタウイルス、ノロウイルスGII、腸管アデノウイルス等の例年になく多種のウイルスが検出 されています。
2008年4月 から 2008年6月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコー腸管アデノインフルエンザA群ロタ合計
23624163518A香港BGII
感染性胃腸炎  2      2  16626
インフルエンザ        1 49  14
ヘルパンギーナ   71   1     9
熱性疾患       34     7
咽頭結膜熱41      1     6
手足口病     1        1
細菌性髄膜炎      1       1
島根県感染症情報センター カウンター