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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2008年7月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が5件(出雲圏域2件、大田圏域3件)、日本紅斑熱が2件 (出雲圏域)、破傷風が1件(出雲圏域)、結核が15件(松江圏域5件、出雲圏域1件、浜 田圏域1件、益田圏域3件、大田圏域3件、隠岐圏域2件)、風しんが4件(大田圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は  5月 1327 6月 1197件 7月 1072件(4週換算)。
○感染性胃腸炎 :(19.7)。非流行期ですが、松江圏域(39)では例年より多く報告されています。
○ヘルパンギーナ :(6.3)。夏場に流行する疾患で、県内全域で報告が増加しましたが、報告数が多い松江 圏域(15)でも昨年や一昨年の同時期の半数です。全国的には、ここ10年で中程度の流行に なりました。
○手足口病 :(4.9)。先月に比べほぼ2倍の報告となりましたが、昨年同時期(7)と比べると少ないです。 益田圏域(13)雲南圏域(10)で報告が多いです。全国的には、ここ10年で3位の流行とな っています。
○A群溶連菌咽頭炎 :(4.6)。中部(11)で流行(先月中部(21))しましたが、昨年の流行状況と比べると、報告数 の減少が早いです。全国的に、ここ10年で最大の流行となりましたが、急速に減少しています。
○水痘 :(4.1)。夏の非流行期になりましたが、隠岐圏域(9(先月(3))と報告数が増加しており、また 松江圏域(7)も依然報告数が多いです。
○咽頭結膜熱 :(1.0)。一昨年の同時期(5)、昨年の同時期(3)と比較しても、島根県では流行していません。 全国ではここ10年で3位の流行になっています。
○百日咳 :大田圏域で2件、松江、出雲圏域各1件、計4件の報告があり、何れも10代でした。4月から の15件の報告の内、10代10件、20歳以上2件です。全国的な流行は終息してきました。
発生推移グラフ グラフ凡例
ヘルパンギーナ報告推移グラフ 手足口病報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜熱の患者報告はなく、流行性角結膜炎は3名の患者報告がありましたが、両疾患とも大規模な 流行の兆しはありません。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が13件、性器ヘルペスウイルス感染症が0件、尖圭コンジローマが2件、淋菌感染症が5 件で、年間を通して患者報告数に大きな増減は起こっていません。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎 :小児2件、成人1件の報告がありました。今年7月までに5件の報告がありましたが、何れ も出雲圏域からの報告で、小児3件、成人2件でした。
○無菌性髄膜炎 :出雲圏域から、小児2件、成人2件が報告されました。今年7月までに13件の報告があり ましたが、何れも出雲圏域からの報告で、10歳未満3件、10代4件、20歳以上6件でした。
○マイコプラズマ肺炎 :雲南圏域で流行しています。今年7月までに49件の報告がありましたが、その内43 件は雲南圏域からです。全国では、ここ10年で最大規模の流行となっています。
2.病原体検出情報(7月までの検出結果)
 ヘルパンギーナは、コクサッキーウイルスA群2型と4型及び16型、出雲圏域で小規模な流行している無菌性髄 膜炎からはコクサッキーB群3型とエコー18型、手足口病からはコクサッキーA群16型が分離されています。また、 感染性胃腸炎からはA群ロタウイルス、ノロウイルスGII、腸管アデノウイルス等が検出されています。
2008年5月 から 2008年7月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーポリオ腸管アデノA群ロタノロウイルス合計
26241635183GII
感染性胃腸炎 1   114128321
熱性疾患   2 345    14
ヘルパンギーナ  621       9
無菌性髄膜炎     6 3    9
手足口病    4       4
咽頭炎      3     3
咽頭結膜熱1      2    3
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