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植物解説2
10.ヤマハゼ(山黄櫨):ウルシ科
高さは約10メートルになる落葉高木。暖地の山地に自生、秋に美しく紅葉する。5〜6月頃、葉腋に黄緑色の小花をつける。果実は灰黄色、扁円形。実から木蝋を採り、樹皮は染料となるので栽培される。
別称:ハゼ、ハジ、ハジノキ、ハジウルシ、ハゼウルシ、ヤマハゼ、ヤマウルシ。
11.イヌガヤ(犬榧):イヌガヤ科
イヌガヤ科の針葉樹。暖地に自生。大きなものは幹の高さ約6メートル。
樹皮は暗褐色、葉はカヤよりも幅広い。雌雄異株。4月頃開花。種子の核から油を採って灯油・機械油とし、また材は堅く細工物に用いる。別称:ヘボガヤ。
12.ユキグニミツバツツジ:ツツジ科(雪国三葉躑躅)
山地に生え、高さ3〜4mになる。枝は無毛。葉は枝先に3個輪生し長さ4〜7cm。3〜4月葉に先立って、枝先の頂芽から紅紫色の花が1個咲く。
大山三葉躑躅、東国三葉躑躅に似る
13.オニヒョウタンボク(鬼瓢箪木):スイカズラ科
夏緑性の落葉低木。葉は対生、両面にやや硬い毛があり、楕円形で長さ10cm、幅5cm程度、表面にやや光沢がある。
花は白色で5〜6月に咲き葉腋に多くは2花ずつつく。果実は液果で赤く熟れ、ほぼ球形、2果が基部で合着する特徴がある。果実は有毒とされる。東北地方から中国地方までの間に隔離的に分布する。
14.イボタノキ(水蝋樹・疣取木):モクセイ科
落葉低木5月頃、ギンモクセイに似た芳香ある白穂をつける晩秋に黒紫色の核果となる。樹皮上にイボタロウムシがつき、これから「いぼた蝋」を採る。材は緻密で器具の柄などに用い、または薪炭材とする。
15.ガマズミ:スイカズラ科
落葉低木。各地の山野に普通に生える。葉は対生し、6〜15cmふちに荒い鋸歯があり、表面は脈に毛がある。果実は9〜10月に赤く熟し食べられる。
コバノガマズミ・ミヤマガマズミなど近縁種がある。
16.シラキ(白木)トウダイグサ科
落葉高木。材は白く、枝・葉柄に白乳を含む。葉は大形楕円形で先がとがり、薄く、葉柄は紅紫色。6月頃、長い花穂の上部に多くの雄花を、下部に少数の雌花をつける。果実は球形。種子の油を灯用・塗料・髪油とした。
別称:ホルトノキ。
17.ツルシキミ(蔓樒):ミカン科
常緑低木。林下に生え、葉は互生し4〜9cmの長楕円形、表皮は光沢がある。茎の下部が地上にはう。その他、ミカン科では、キハダ、サンショウなどが多数ある。
18.ホオノキ(朴の木):モクレン科
落葉高木。産地に生え、高さ20〜30mになり、直径1mくらいになる。葉は有
柄で枝先に集まって互生し長さ20〜40cm楕円形で、やや厚くて硬い。裏面
は帯白色で細かい毛がある。
19.ハナイカダ(花筏):ミズキ科
落葉低木。山地に自生。高さ2〜3メートル。初夏、葉の上面の中央に淡緑色の小花をつけ、これを、花を乗せた筏に見立てる。のち、球形黒色の果実を結び、甘みがある。雌雄異株。若葉は食用。
(ママコノキ、ママッコ、ヨメノナミダ)
20.アオキ(青木):ミズキ科
常緑低木。暖地の照葉樹林に自生。葉は長楕円形で光沢があり、縁は浅く切れ込む。春、帯紫褐色4弁の小花を開き、冬、紅色の実を結ぶ。雌雄異株。葉は火傷の薬となる。園芸品種が多く、庭木として普通。「青木の花」は春、「青木の実」は冬。
お問い合わせ先
自然環境課
島根県庁 自然環境課 〒690-8501 島根県松江市殿町128番地 東庁舎3階 Tel:0852-22-6172/6517(自然公園管理係) 0852-22-5348/6433(自然公園施設係) 0852-22-5347/6377/6516(自然保護係) 0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係) Fax:0852-26-2142 E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表) shizen-koen@pref.shimane.lg.jp(自然公園許認可担当)