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危険な動物に注意!〜スズメバチ〜
よく人を刺すハチは、スズメバチのほかではアシナカバチ、ミツバチ、クロスズメバチなどである。
また、人を刺すのはメスだけで、巣を守ったり餌場を占拠したりする働きバチはメスだけであり、これらのメスが刺すのである。オスはけっして刺さない。もともと毒針は、産卵管に由来することを考えれば、理解しやすいであろう。
一般にスズメバチというときには大型のスズメバチ属の7種をいう。スズメバチの中でも、最も被害が大きいのはキイロスズメバチである。この他、オオスズメバチ、モンスズメバチなどが攻撃性が強い。また、木の枝に巣をつくるコガタスズメバチも要注意である。
スズメバチは野外における最も危険な生物だ(ハチによる死亡例は年平均27.8人。以前は25〜73人で平均43人、内8割がスズメバチによる)。
スズメバチの習性等をよく知っておこう。
スズメバチの習性等をよく知ろう!〜おどし攻撃とは?〜
●攻撃の4段階
1.巣への接近に対する警戒行動
巣に近づくと、巣の出入リロや表面にいるハチが警戒しだすと共に一部のハチが巣を離れて周辺を飛び回る。
2.巣への接近に対する威嚇
巣の周辺の数メートルから10数メートルの範囲内を飛び回っていた偵察蜂が、近づいて大きな翅音をたてて飛び回り、カチカチという威嚇音を発する。これは、「これ以上近寄ったら攻撃を加えるぞ」というスズメバチ特有の警告である。
3.巣への間接的刺激に対する攻撃
巣のある部分に振動を与えたりすると、威嚇中のハチや巣内から飛びだしてきたハチがまっすぐ飛びかかって刺す。これは、既に巣内に警戒フェロモンがまき散らされているためである。
4.巣への直接的刺激に対する攻撃
この場合は、ハチは威嚇なしに直接飛んできて刺す。興奮の激しい場合は、噛みついて離れず、何度も毒針を突き立てる。現場から遠ざかっても、10数mから数10m追いかけてくる。
追いかけられたらどうする?
・動かずにじっとしている?
→ハチは、動きの遅いものや静止しているものをうまく判別できない。しかし、ケースバイケースである。
・巣を刺激して追いかけられたときは、地面に伏せるなどしてハチの攻撃をかわしたほうがよい場合もある。しかし、いったん攻撃に転じたハチはいくら振り払っても執
拗に攻撃してくるので、巣の近くにとどまることは非常に危険である。
ちょっと一言
野外でよくスズメバチが単独で飛んできて人のまわりを飛び交うことがある。この場合は、おどし攻撃ではないので、追い払ったりせずにじっとしていることが大切である。そのうち飛び去っていく。
お問い合わせ先
自然環境課
島根県庁 自然環境課 〒690-8501 島根県松江市殿町128番地 東庁舎3階 Tel:0852-22-6172/6517(自然公園管理係) 0852-22-5348/6433(自然公園施設係) 0852-22-5347/6377/6516(自然保護係) 0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係) Fax:0852-26-2142 E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表) shizen-koen@pref.shimane.lg.jp(自然公園許認可担当)