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船通山の植物2(サ行〜ナ行が文頭の植物)
サルナシ(マタタビ科)
初秋には、甘くておいしい実をつけるつる性の落葉木です。市販されているキューイフルーツは、中国産のサルナシを改良したもので、実の中身はよく似ています。よく熟した実を食べると、味も似ていることがわかります。
サワグルミ(クルミ科)
谷合の代表的な樹種であり、ガケ崩れや洪水などの不安定な状態にある土地にもよく見られます。クルミと名のつく木はほかに、オニグルミ、ノグルミなどがあり、芽をみただけでは見分けるのが難しいでしょう。サワグルミの樹皮は、染料や薬用に使われています。
サンインスミレサイシン(スミレ科)
4月の初旬ごろ、大型で淡い紫色の花を咲かせるスミレの仲間。花のころには、葉は十分開ききっておらず、特徴はあまり見られません。その後、葉は日をおって伸び、大きいもので幅8cmぐらいまでになります。この植物は、スミレサイシンの変種で西部山陰から長門東部の深山に生育しています。
サンヨウトリカブト(キンポウゲ科)
キンポウゲ科の植物で美しい花をつけます。根にはアコニチンという成分があり、わずか3〜4mgで人を死なせる強い毒を含んでいます。民間薬の本に、痛み止めとして大変よくきくとありますが、素人が使うのは危険です。
シオデ(ユリ科)
山林のへりに生える多年性のつる植物です。茎には卵形の葉をつけ、葉のつけねから2本の巻きひげを伸ばして、他の植物にまといつきます。夏に葉のつけねから花茎を出して、その先に15〜30個の淡黄緑色の小花を咲かせます。秋には、黒い果実が熟すほか、5月ごろの新芽も食用になります。
シシガシラ(シシガシラ科)
林床に生える常緑性のシダです。放射状に広がる葉の形を獅子(ライオン)のたてがみに見たててこの名がつけられました。
シナノキ(シナノキ科)
山地に生育する落葉高木です。横田地方では、「やまがき」とよばれるシナノキは、樹皮を削り取り、繊維を取り出してなわを作るのに利用します。特有の樹形をしており、秋には、一風変わった黄葉を見せてくれます。
スギ(スギ科)
針葉の常緑高木です。よい香りの花や果実をつけない裸子植物の仲間です。種はさやに包まれず、まつかさ(球果)から羽のついた種が飛び出します。茎や葉には、「やに」の通る管があり、少しの傷でも香りや粘りのあるやにが出てきます。樹皮は茶や褐色で、縦によく裂けます。材は、縦の力に強く、柱、桶、家具などに使われます。日本各地で植林されており、その近くにはネズ、ツガ、モミ、イヌガヤが点在しています。
ススキ(イネ科)
高さ2mになる大形の多年草です。秋の七草のひとつで、別名を「尾花」といいます。
ダイセンヤナギ(ヤナギ科)
山の尾根近くに生育する落葉の低木です。
ヤマヤナギの変種とされています。
タニウツギ(スイガズラ科)
5月の終わりごろからピンクの花をつけ始め、山麓を彩ります。この低木は、日当たりのよい山野や造成地跡に多く見られます。タニウツギの花はちょうど田植えの時期に咲き始めるところから、ソウトメバナ、ソウトメウツギとも呼ばれて古くから親しまれてきました。
タラノキ(ウコギ科)
森林の中の崩壊地や伐採跡地などに現れ、他の木が成長して日当たりが悪くなると枯れてしまいます。幹や葉に鋭いトゲが多くあり、素手で触ることはできません。タラの芽は「木の芽の王様」と呼ばれるほどおいしい山菜で、今では畑で栽培しているところもあります。
タンナサワフタギ(ハイノキ科)
ブナ林の林床によく見られる低木です。埼玉県以西から、韓国の済州島にも分布しています。名前のタンナとは、済州島のことで、サワフタギは、沢を被うほど繁るという意味です。実は熟すと黒くなり、同じ仲間のサワフタギがルリ色に熟すのと大きな違いがあります。
チュウゴクザサ(イネ科)
とても大きな葉をしたササです。ちまきを作ったり、おむすびを包んだりするのに便利です。
ツタウルシ(ウルシ科)
秋には、美しく紅葉するツル性の植物です。しかし、ハゼやウルシ以上に毒性が強いので、肌の弱い人がさわるとかぶれる危険性があります。ツタの若葉とよく似た三つ葉をしていますので、きちんと見分けることが必要です。
ツルアジサイ(ユキノシタ科)
アジサイの仲間でツル性の植物です、別名では、ゴトウヅル、ツルデマリなどとよばれます。7月ごろ、枝先に小さな白い花をつけます。この花は、がく片が大きくなった「飾り花」と呼ばれるもので、本当の花ではありません。ツルアジサイの飾り花は、3〜4枚ずつあります。
ツルシキミ(ミカン科)
仏前に供えるシキミにそっくりで、ちょっと見ただけでは見まちがうほどです。よく見ると、枝の基部はツルのように地上をはっており、上部だけが立っていることがわかります。花は白色でやや芳香があり、赤い実をつけます。見かけはよく似ていますが、シキミはモクレン科、ツルシキミはミカン科です。
トチノキ(トチノキ科)
適湿な肥よく土を好む渓谷林の代表的な樹木のひとつで、大きなものは高さ25m、直径2にもなります。葉は、5〜7枚の小葉が集まって1枚の葉になっています。中心の葉は大きく、外側に行くにしたがって葉は小さくなっています。5〜6月ごろ白色で基部に淡紅色の斑のある円錐形の花をつけます。材は、淡い黄褐色で板目が美しく、柔らかで加工しやすいので彫刻、漆器の木地、家具などに使われます。秋にはクリの実によく似た実をつけます。トチの実には苦みがあるので、食用にするには堅い皮をむき、細かく刻んだものを毎日水を換えながら10〜15日間水にさらし、木灰を入れた温湯でつけて、さらに水にさらす必要があります。
ナガバモミジイチゴ(バラ科)
幹や枝に小さなトゲがたくさんある低木です。早春には、美しい白い花をつけ、6月ごろには黄色の実をつけます。この実は、甘くておいしいので、この実を探すのが山歩きの楽しみのひとつになります。
ナツツバキ(ツバキ科)
この木は大木になると、赤褐色の皮がうすくはがれ、すべすべした樹皮となるのでよく目立ちます。庭木として人気のサルスベリの樹皮によく似ており、地方によってはサルスベリと呼ぶところもあります。
ナツツバキは、その名の通り、夏に5〜7月cmほどの白い花をつけます。別名をシャラノキといい、仏教の聖樹である沙羅双樹として寺院に植えられました。
材は、一様に紅褐色で堅く、床柱、彫刻、上質の炭の材料として利用されます。
ニワトコ(スイカズラ科)
早春の芽立ちが早いので、春の訪れをいち早く告げてくれるだけでなく、農家ではその若葉をつんで緑肥として苗代に鋤き込んだりしました。かつてはこの作業は、重要な農作業のひとつであり、ニワトコのことをタギ(田木)と呼ぶ地域もあります。
ニワトコは、比較的成長が早く、高さは5〜6mになり、樹皮にはコルク質がよく発達し縦に深く割れます。枝には、白または淡褐色の随があり、植物実験の切片を作るピスとして利用されています。材の黒焼きは、骨折の薬になると言われ、漢名で接骨木と呼ばれています。4〜5月ごろ新しい枝の先に多数の白い花をつけ、こんもりとした長さ3〜10cmの円錐形の花を形づくります。花を乾燥させたものを煎じて飲めば発汗、利尿効果があると言われています。
ヌルデ(ウルシ科)
一番の特徴は、小葉の間の葉軸にある魚のひれのような部分です。また、よく葉に不規則な袋状の虫こぶができているのが見られます。これはヌルデノミノフシという昆虫が寄生したためにできるもので、乾燥させたものは、染料やヌルデ現像の材料などに利用されます。
ノブキ(キク科)
谷筋の湿った場所によく生える植物で、フキと同様に食べることができます。しかし、味はあまりよくないようです。
お問い合わせ先
自然環境課
島根県庁 自然環境課 〒690-8501 島根県松江市殿町128番地 東庁舎3階 Tel:0852-22-6172/6517(自然公園管理係) 0852-22-5348/6433(自然公園施設係) 0852-22-5347/6377/6516(自然保護係) 0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係) Fax:0852-26-2142 E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表) shizen-koen@pref.shimane.lg.jp(自然公園許認可担当)