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六日市コウヤマキ自生林
- 所在地
鹿足郡吉賀町
- 指定年月日
昭和52年11月1日
- 面積
48.17ha
特別地区29.06ha
普通地区19.11ha
概要
六日市コウヤマキ自生林は、鹿足郡吉賀町有飯及び九郎原地内の南側斜面にみられ、純林に近い自生林がかなり広範囲にわたって分布しています。
この周辺の地質は、上部古生層の珪質を主とした粘土岩からなり、部分的にはチャート質岩石となっています。ことに稜線を形成している岩石は殆どチャートと言ってもよく、表土を欠いて直接的にその硬岩が露出しているところも見られます。この粘土岩は著しく節理面が発達しているのでコウヤマキの根系はこの節理面に沿って伸長していると思われます。
コウヤマキについて
コウヤマキは、わが国特産の有用樹であり、高野山一帯が古来自生地として有名で、コウヤマキ(高野槇)の名は高野山に多いところからこの名がつけられました。吉賀町(旧六日市町)のコウヤマキ自生林は、本県ではもちろん山陰地方唯一の自生地であり、また、町からごく近くの低山部に自生しているということからも大変貴重な存在です。(注:出雲地方等で「コウヤマキ」と呼んでいるのは「イヌマキ」又は「ラカンマキ」のことですので注意して下さい。)
コウヤマキはその円錐形の樹形が美しくヒマラヤシーダ、アラウカリア(または台湾杉)ともに”世界の3大公園木”として有名であり、公園や庭園樹として広く植栽されています。
また、材質が水気に強いところから風呂桶や橋げた、柱材などに利用されている有用樹です。コウヤマキの樹皮は槇肌といって肌触りがよく、弾力性に富んでおり、水桶などの漏水を防ぐ詰め物として利用されます。また、近畿地方の古墳から出る木棺はほとんどコウヤマキで作られています。
コウヤマキ林内に入ってみると100年以上の大木や10cmほどの幼樹など大小さまざまなコウヤマキを見ることができ他の樹種がほとんど見られない純林を形成しているところもあります。
お問い合わせ先
自然環境課
島根県庁 自然環境課 〒690-8501 島根県松江市殿町128番地 東庁舎3階 Tel:0852-22-6172/6517(自然公園管理係) 0852-22-5348/6433(自然公園施設係) 0852-22-5347/6377/6516(自然保護係) 0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係) Fax:0852-26-2142 E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表) shizen-koen@pref.shimane.lg.jp(自然公園許認可担当)