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建福寺周辺自然観察路
- 所在地
隠岐郡隠岐の島町元屋(地図【マップonしまね(外部サイト)】)
- 交通案内
1.自動車
国道485号から世間桜の方向板に従い、元屋集落の道を進む。
- 地域概要
国道485号から世間桜の方向板に従って元屋集落に入るとすぐに原玄琢記念碑があります。原玄琢は享保年間に「隠岐造林の祖」と言われる藤野孫−に対して杉植林の大切さを説いた医師です。
橋を渡り右に80m程行くと「さくら参道」という案山板かあり、そこからは山道(地元では向の山という)となります。70m先に戒壇石が立ち、眼下にはのどかな田園風景が拡がります。
さらに松林の中の坂道を登ると、やがて苔むした建福寺跡の境内にたどり着き、そこには三光国師塔や、頭のない石仏、五輪塔の先の一部が無造作に並べられ、また弘法大師像も立っています。
建福寺は、1332年に隠岐へ配流された後醍醐天皇のお供、臨済憎三光国師により、数年の行雲流水の後、曹洞宗の隠岐本山としてここに創立された寺ですが、明治初めの隠岐騒動後ことごとく破懐されました。その後、昭和2年から真言憎弘道が向の山を一周する道に、八十八カ所の札所を設けましたが、弘道死後、寺は廃れました。
現在、この道は1時間ほどの散策コースとしてケヤキ、ナラ等の大木の下にエビネやウラシマソウを発見でき、楽しむことができます。
また、古ぼけた堂の裏をさらに登ると、竹林を切り開いた中にエドヒガンがまっすぐに伸びています。そこからロープ伝いに急坂を登ると30m程で白椿にたどり着き、右上方には「むくろじ」(西郷町指定天然記念物)の大木を見ることかできます。むくろじの実は羽子板の玉に使われました。
ここで道を左に折れ、竹林の中を50m程進むと幹周り4m、樹齢600年以上の巨大な桜2本に到着します。これが前述の三光国師が植えたと伝えられる「世間桜」で、県指定天然記念物にもなっています。世間桜の咲き具合は、その年の豊作・凶作を占うと言われ、江戸時代には「世の中知らせ桜」の名で幕府にまで知られていました。
桜の見頃は4月上〜中旬で、白い花を咲かせるのが男桜、それより10日程遅れて薄紅色の花をつけるのが女桜です。この桜の大木を見上げると、時を超えた力強さと神秘さに感動を覚えます。
- 最寄りのお問い合わせ先
隠岐の島町役場観光課
08512-2-8575
隠岐の島町役場中村出張所
08512-4-0002
隠岐の島町観光協会
08512-2-0787
(平成29年8月更新)
お問い合わせ先
自然環境課
島根県庁 自然環境課 〒690-8501 島根県松江市殿町128番地 東庁舎3階 Tel:0852-22-6172/6517(自然公園管理係) 0852-22-5348/6433(自然公園施設係) 0852-22-5347/6377/6516(自然保護係) 0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係) Fax:0852-26-2142 E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表) shizen-koen@pref.shimane.lg.jp(自然公園許認可担当)