• 所在地

奥出雲町竹崎（地図【マップonしまね（外部サイト）】）

• 交通案内

1.自動車

JR木次線いずもよこた駅から、横田の街をぬけて、横田伯南線を東へ。途中鳥上方面へ入るため右折する。鳥上の街をぬけてから、右折し道なりに進むと船通山入り口へ到着する。所要時間は、約３０分。

• 地域概要

　船通山は、島根県奥出雲町と鳥取県日南町の県境に位置し、一帯は比婆道後帝釈国定公園に指定されている。標高は、１１４２．５ｍ（三角点）で、山頂は広く四方が展望でき、大山や比婆山連峰、晴れた日には三瓶山や島根半島さらに遠くに隠岐島も見ることができ自然のパノラマを堪能出来る。山名の神話に由来し、八岐大蛇伝説の須佐之男命に由縁の深い山で、山頂には、"天叢雲剣出顕之地"の記念碑が建立されている。

　船通山登山道は、島根県側からは鳥上滝コースと亀石コースがある。鳥上滝コースは、このコースの中途にある"鳥上滝"の名をとったもので、渓流沿いの石畳の道と滝そして自然林の登りと少しきつく感じるコースである。鳥上滝は約１６ｍの高さで、斐伊川の源流といわれ、島根の名水１００選にも選ばれている。亀石コースは、亀石谷の名をとったもので、渓流沿いの緩やかな登りとブナ林の横手をゆっくりと散策出来るコースである。

　山頂には４月下旬から５月上旬の春の日差しが強くなる頃、カタクリが芽を出し、薄紫、ピンクの可憐な花をつける。丈が１５ｃｍくらいで、花が終わり種をつけると、地上部は枯れて痕跡は全くなくなる。根茎からデンプン（かたくり粉）がとれる。

　県内での産地は極めて限られていて、産地での個体数も多くはない。野生、自生品は特に珍重され、盗掘が多く跡を絶たない。

　また、例年７月２８日には山頂で"天叢雲剣"の出顕を記念して「宣揚祭」が行われる。

　比婆道後帝釈国定公園のホームページへ