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- 077母なるブナの森へ
母なるブナの森へ
若葉が木々を包み、山膚(やまはだ)が明るい緑になってきました。
今回はやわらかな緑の光が降り注ぐブナの森を紹介します。
ブナは冷温帯林を代表する樹木で、県内では標高約800メートル以上に出現し、船通山、大万木山、三瓶山、安蔵寺山などにまとまった森が見られます。木の肌は白く、すべすべしていて、高さ30メートルに達するものもあります。
ブナの古名は「そばのき」。「そば」は「とんがっている稜角」という意味で、種子は三角形の痩せた小さなドングリのようで「そばぐり」と言われています。
ブナの実は小さく、1匹のノネズミが1年に食べるのは5,000個くらいと推定されていますが、あいにく、毎年結実するわけではなく数年に一度、成り年があるのです。
これは、毎年同じ量の種子をつけると、見合った数のネズミが存在し、ほとんど食べられてしまうので、成らない年を重ねることによってネズミが冬の餌を確保できず、個体数が減り、余った種子が散布できるからとも言われています。
明るい森にはミソサザイ(※)の声が響き、渓流からはカジカガエルのピッコロが聞こえてきます。生命を育む母の森へ出かけてみませんか。
(※)ミソサザイ:体長10センチほどの茶褐色の鳥。高音のよく響く声でさえずる。
ブナの木。やわらな緑の光が降り注ぐ。
お問い合わせ先
自然環境課
島根県庁 自然環境課 〒690-8501 島根県松江市殿町128番地 東庁舎3階 Tel:0852-22-6172/6517(自然公園管理係) 0852-22-5348/6433(自然公園施設係) 0852-22-5347/6377/6516(自然保護係) 0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係) Fax:0852-26-2142 E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表) shizen-koen@pref.shimane.lg.jp(自然公園許認可担当)