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島根県農業試験場研究報告第24号(1989年9月)p1-95
水稲におけるヒ素被害の発生機構と対策
山根忠昭
摘要
我が国のヒ素汚染農耕地で作物に明らかな被害が発生しているのは水田である。これは主に鉱山を源とするヒ素汚染質が水で運ばれ、水田に流入したものである。水稲は畑作物と比較してヒ素毒性に対する感受性は強い、このことは、水稲がヒ素に対して抵抗性が弱いことを意味するものではない。それは、土壌を酸化的に保つことで被害が著しく軽減することからも明らかで、水稲に特有な湛水条件下での栽培に問題があるといえよう
水稲のヒ素被害に対する適切な防止対策は未だに確立されておらず、そのためヒ素汚染水田の生産性は非汚染水田より低く、かつ不安定であった。そこでヒ素被害発生機構の解明と、適切な対策の樹立を目的にいくつかの実験、調査を実施し、結果を得た。
お問い合わせ先
農業技術センター
島根県農業技術センター 〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440 TEL:0853-22-6708 FAX:0853-21-8380 nougi@pref.shimane.lg.jp <携帯・スマートフォンのアドレスをご利用の方> 迷惑メール対策等でドメイン指定受信等を設定されている場合に、返信メールが正しく届かない場合があります。 以下のドメインを受信できるように設定をお願いします。 @pref.shimane.lg.jp