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メロン

マンガン欠乏症(Mn欠乏症)

○症状等
中〜上位葉の緑色が全体に淡くなったり、葉脈間が淡緑化する。葉を分析してみないとと判定しにくい。

○発生要因
マンガンは土壌がアルカリ性や酸化的な条件下にあるとき不溶化し、欠乏症が発生しやすくなる。また、老朽化水田を畑転換した圃場では有効態のマンガンが少なく欠乏しやすい。老朽化水田とは砂質で地下への水の浸透量が多く、しかも還元状態になりやすい水田で、作土層の鉄やマンガンの溶脱が進んだ水田のことである。

○分析データ
一般に下位葉の濃度が上位葉より高い。健全葉(葉身)のマンガン濃度はおおむね50〜800ppmで、20ppmより低いと欠乏の恐れが大きい。
土壌の易還元性マンガンが50ppm、交換性マンガンが2ppm以下の場合、欠乏症が発生しやすい。

○対策
応急対策としては0.2%の硫酸マンガン水溶液を数日おきに数回葉面散布する。葉面散布は温度の高い日中を避け、早朝もしくは夕方に行い、葉の裏表にまんべんなく散布する。
土壌中のマンガン含量が不足している場合は、成分量(mnO)で10a当たり2〜4kgのBMようりんやFTE、または10a当たり20kg程度の硫酸マンガンを施用する。ただし、マンガンのような微量要素は過剰害もでやすいので施用量を間違えないよう注意する。土壌がアルカリ性になったために発生したときは石灰質資材の施用をしばらく中止しpHを下げる。

○関連資料
清水武:原色要素障害診断事典,農文協,1990
渡辺和彦:原色生理障害の診断法,農文協,1986

 


関連データ


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島根県農業技術センター
〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440
 TEL:0853-22-6708 FAX:0853-21-8380
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