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メロン

カリウム欠乏症(K欠乏症、加里欠)

○症状等
葉縁部がぼかしたように黄化し、やがて生じた褐色斑点が連結して帯状に枯死する。症状が進むと内部葉脈間へと拡がる。‘アムス’では着果期以降、上位葉に発生し、それ以外の品種では下位葉から発生し上位葉へと進展することが多い。

○発生要因
土壌や養液栽培の培養液中のカリウムが不足している場合やカリウムは適量あっても窒素やカルシウム、マグネシウム等の濃度が著しく高いとカリウムの吸収が抑制され欠乏が助長される。ハウス土壌は肥料成分が蓄積している例が多いが、メロンのカリウム吸収量は窒素の約1.5倍あり、連作圃場などで意外にカリウムが不足していることがある。

○分析データ
葉位による濃度の違いは比較的小さい。健全葉(葉身)のカリウム濃度はおおむね1〜7%である。0.4%で欠乏症が発生した例がある。

○対策
欠乏を確認したときは5〜10kg/10aの硫酸加里を数回に分けて追肥するか、0.2〜0.4%のリン酸二カリウム水溶液を葉面散布する。葉面散布は温度の高い日中を避け、早朝もしくは夕方に行い、葉の裏表にまんべんなく散布する。
イナワラ堆肥や牛ふん堆肥などカリウムを多く含む有機物を適量施用し、普段から土づくりを行う。

○関連資料
藤本順子・古山光夫:メロン‘アムス’における栄養障害の発生経過,島根農試研究報告,27,1993

 

葉の様子1葉の様子2
葉の様子3葉の様子4
 


関連データ

 


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農業技術センター

島根県農業技術センター
〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440
 TEL:0853-22-6708 FAX:0853-21-8380
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