2.高品質安定多収技術
(1)‘西条’の好適樹相
c.整枝法・新梢長と果実分配率
‘西条’の強制誘引樹と変則主幹形樹における平均新梢長と果実分配率の関係についてみたのが図3-7である。強制誘引樹の果実分配率は40〜45%であったが、変則主幹形では10〜30%の範囲であった。また、果実分配率は平均新梢長が長くなるにつれて低下する傾向にあり、平均新梢長が11〜14cmの範囲では果実分配率が20〜46%前後であり、15cm以上では10%程度となった。したがって、かき樹では、主枝を棚仕立てのように強制的に誘引し、その上に、平均新梢長を12〜15cmにするような栽培管理をすることによって、新梢や旧枝の分配率が低下し、果実分配率が高まるものと考えられる。
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