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5.休眠打破

1)休眠覚醒と低温要求


  ブドウが休眠から覚醒し、春期から正常な生育をするためには低温遭遇が必要である。
ブドウの休眠が最も深いのは10月中旬〜11月上旬であると考えられる。ブドウの休眠覚醒に必要な低温遭遇の程度についてはこれまで多くの研究が行われており、現在、低温遭遇の度合いを示す指標としてよく用いられるのは7.2℃以下の低温積算時間をみるというものである。
 本来ブドウの正常な休眠覚醒には7.2℃以下の低温が1000時間前後必要であると考えられている。これは露地・無加温栽培のような遅い作型の場合には全く問題がない。しかし超早期・早期加温栽培では1月中旬以前に発芽させる必要があるが、低温要求が満たされておらず自発休眠が十分に覚醒していないため、そのまま被覆し加温を行っても正常に発芽、生育しない。しかし休眠打破を行うことにより自発休眠が覚醒していなくても発芽させることができる。ただし休眠打破を行った場合でも、正常な発芽及び生育をさせるには、被覆までに7.2℃以下に400〜500時間遭わせていなければならない。つまり自発休眠覚醒に必要とされるおよそ1000時間のうち、残りの500〜600時間を休眠打破剤の効果で代替できると考えられる。超早期加温栽培の早い出荷を狙うあまり、休眠打破後低温遭遇時間が不十分なまま被覆し、加温を開始しても休眠打破の効果は正しく現れず、逆に発芽の不揃い、遅れの原因になる。そのためその年の秋からの低温遭遇時間を把握しておき、十分低温にあわせてから加温を開始する。


休眠打破のための薬剤散布

  ブドウが休眠から覚醒し、春期から正常な生育をするためには低温遭遇が必要である。ブドウの休眠が最も深いのは10月中旬〜11月上旬であると考えられる。ブドウの休眠覚醒に必要な低温遭遇の程度についてはこれまで多くの研究が行われており、現在、低温遭遇の度合いを示す指標としてよく用いられるのは7.2℃以下の低温積算時間をみるというものである。 本来ブドウの正常な休眠覚醒には7.2℃以下の低温が1000時間前後必要であると考えられている。これは露地・無加温栽培のような遅い作型の場合には全く問題がない。しかし超早期・早期加温栽培では1月中旬以前に発芽させる必要があるが、低温要求が満たされておらず自発休眠が十分に覚醒していないため、そのまま被覆し加温を行っても正常に発芽、生育しない。しかし休眠打破を行うことにより自発休眠が覚醒していなくても発芽させることができる。ただし休眠打破を行った場合でも、正常な発芽及び生育をさせるには、被覆までに7.2℃以下に400〜500時間遭わせていなければならない。つまり自発休眠覚醒に必要とされるおよそ1000時間のうち、残りの500〜600時間を休眠打破剤の効果で代替できると考えられる。超早期加温栽培の早い出荷を狙うあまり、休眠打破後低温遭遇時間が不十分なまま被覆し、加温を開始しても休眠打破の効果は正しく現れず、逆に発芽の不揃い、遅れの原因になる。そのためその年の秋からの低温遭遇時間を把握しておき、十分低温にあわせてから加温を開始する。

 


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〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440
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