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12.栄養診断と対策
2)樹体内栄養の簡易測定法
生産量に見合った年間の施肥設計立てる場合には,まず年間どれくらいの無機成分を必要とし,さらに各生育期においてどの程度の無機成分が樹体に含まれていることを推測することにより,追肥の施肥時期及び量をある程度判断できるものと考えられる。
また,ブドウ樹は個体が大きく,一器官のみ分析しただけでは樹全体の栄養状態を把握することは困難である。しかし,前述したようにある程度は判断できる。つまり,ブドウ樹全体の無機成分含量のうち結果枝(果実+葉身+葉柄+当年枝)の部分が占める割合は70%程度のもなる。したがって,この部分の的確な栄養診断ができれば樹全体の栄養状態もほぼ把握が可能である。
表12-1は結果枝各器官における葉身と他の器官との無機成分含有率の関係を示したものであり,各生育期に葉身のみを分析することによって,表12-1の回帰式を用いることによって,果実,葉柄,当年枝の5要素含有率の推定が可能である。さらに,平均新梢長と新梢の密度を測定することによって,ブドウ園の無機成分含量の推定も可能となる。
お問い合わせ先
農業技術センター
島根県農業技術センター 〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440 TEL:0853-22-6708 FAX:0853-21-8380 nougi@pref.shimane.lg.jp <携帯・スマートフォンのアドレスをご利用の方> 迷惑メール対策等でドメイン指定受信等を設定されている場合に、返信メールが正しく届かない場合があります。 以下のドメインを受信できるように設定をお願いします。 @pref.shimane.lg.jp