確認された317例目～320例目について、４月22日に開催した記者レクの詳細は以下のとおりです。

１概要

　４月２１日（水）に雲南保健所管内で１名、隠岐保健所管内で４名の新型コロナウイルス感染が新たに確認されました。

 

２患者

【３１４例目（２９９例目関連）】

（１）年代：２０歳代

（２）性別：男性

（３）居住地：雲南市

（４）症状：なし

 

【３１７例目（３０８例目関連）】

（１）年代：非公表

（２）性別：非公表

（３）居住地：海士町

（４）症状：倦怠感、下痢

 

【３１８例目（３０８例目関連）】

（１）年代：非公表

（２）性別：非公表

（３）居住地：海士町

（４）症状：発熱（最高38℃台）、喉の痛み

 

【３１９例目（３１０例目関連）】

（１）年代：非公表

（２）性別：非公表

（３）居住地：海士町

（４）症状：倦怠感、喉の痛み

 

【３２０例目（３０９例目関連）】

（１）年代：非公表

（２）性別：非公表

（３）居住地：海士町

（４）症状：発熱（最高38℃台）、頭痛、咳

 

３調査の状況

　患者の行動調査、濃厚接触者の特定及び健康調査を実施中です。

県説明（PDF）

＜３１７～３２０例目：海士町内＞

 

【患者について】

• まず、患者さんについてです。
• 患者さんは、いずれも「海士町在住」の方です。
• 年代、性別は本人の同意が得られておりませんので、公表は差し控えさせていただきます。
• ４人の患者さんは、昨日、陽性が確認された患者さんの接触者として、それぞれ２１日（水）に検査を実施し、「陽性」が確認されたものです。

(1)３１７例目と３１８例目の患者さんは、３０８例目の患者さんの接触者となります。

(2)３１９例目の患者さんは３１０例目の患者さんの接触者となります。

(3)３２０例目の患者さんは３０９例目の患者さんの接触者となります。この患者さんは、県立学校の教職員です。

 

• なお、３１７例目の患者さんは昨日、保健環境科学研究所で変異株かどうかのスクリーニング検査を実施し、その結果、「変異株」であることがわかりました。
• そのほかの患者さんも、今後、スクリーニング検査を実施する予定です。
• 次に、症状についてです。

(1)３１７例目の患者さんは、１５日（木）から倦怠感と下痢がありますが、現在は「症状はありません」。

(2)３１８例目の患者さんは、２１日（水）から発熱、喉の痛みがありますが、「軽症」です。

(3)３１９例目の患者さんは２０日（火）から倦怠感、喉の痛みがありますが、「軽症」です。

(4)３２０例目の患者さんは、１５日（木）から発熱と解熱を繰り返しており、現在は発熱と頭痛がありますが、「軽症」です。

• 患者さんはいずれも、本日もしくは明日、感染症対策を講じた医療機関に入院される予定です。

【現時点での行動歴】

• 隠岐保健所においては、感染拡大防止のため、昨日から行動履歴や、濃厚接触者についての調査を行っており、現時点で把握できた行動歴等について説明します。
• 患者さんの行動歴の調査や検査を進めるなかで、感染拡大防止のために公表すべき情報があれば、改めて、情報提供します。

＜発症日（無症状者は検体採取日）の２日前以降の行動＞

• 症状のある方は発症日の２日前以降、症状のない方は検体採取日の２日前以降の患者さんの行動についてであります。
• この間は、患者さんから他の方に感染する可能性がある期間であり、感染のおそれの高い濃厚接触者を確認するための調査です。

（３１７例目の患者さんの行動歴）

• ３１７例目の患者さんについては、発症日の１５日（木）の２日前の１３日（火）以降の行動になります。

(1)患者さんは、１３日（火）から１５日（木）、１９日（月）から２１日（水）は仕事に出ておられますが、接触者は特定できています。

(2)１６日（金）から１８日（日）は、仕事は休みで、日常生活での接触はありますが接触された方は特定できています。

(3)２１日（水）は、出勤後、３０８例目の患者さんに関連して検体を採取し、それ以降は、自宅で待機しておられます。

(4)この間に、患者さんと接触があった方については、検体を採取し、ＰＣＲ検査を実施します。

 

（３１８例目の患者さんの行動歴）

• ３１８例目の患者さんについては、発症日の２１日（水）の２日前の１９日（月）以降の行動になります。

(1)患者さんは、１９日（月）、２０日（火）は仕事に出ておられますが、接触者は特定できています。

(2)２１日（水）は、３０８例目の患者さんに関連して検体を採取した以外は、自宅で待機しておられます。

(3)この間に、患者さんと接触があった方については、検体を採取し、ＰＣＲ検査を実施します。

 

（３１９例目の患者さんの行動歴）

• ３１９例目の患者さんについては、発症日の２０日（火）の２日前の１８日（日）以降の行動になります。

(1)患者さんは、１８日（日）は、仕事は休みで、自宅で過ごしておられます。

(2)１９日（月）と２０日（火）は仕事に出ておられますが、接触者は特定できています。

(3)２１日（水）は、３１０例目の患者さんに関連して検体を採取した以外は、自宅で待機しておられます。

(4)この間に、患者さんと接触があった方については、検体を採取し、ＰＣＲ検査を実施します。

 

（３２０例目の患者さんの行動歴）

• ３２０例目の患者さんについては、発症日の１５日（木）の２日前の１３日（火）以降の行動になります。

(1)患者さんは、１３日（火）から１６日（金）と１８日（日）から２１日（水）は仕事に出ておられますが、接触者は特定できています。

(2)１７日（土）は、仕事は休みで、自宅で過ごしておられます。

(3)２１日（水）は、出勤後、３０９例目の患者さんに関連して検体を採取し、それ以降は、自宅で待機しておられます。

(4)この間に、患者さんと接触があった方については、検体を採取し、ＰＣＲ検査を実施します。

＜発症日（無症状者は検体採取日）の１４日前の行動＞

• 次に、発症日の１４日前までの行動について、把握した情報について、説明します。
• この間に、患者さんがどこから感染したのか、この患者さん以外に感染者はいないのか、を調査するものです。

(1)３１７例目と３１９例目の患者さんは、この間に本土との往来はありません。

(2)３１８例目の患者さんについては現在、調査中です。
(3)３２０例目の患者さんは、この間に本土との往来があります。

【県民の皆さん、報道機関の皆さんへ】

• 本日発表した患者さんの接触者については、特定を進めており、保健所から連絡をとっておりますので、冷静に対応をお願いします。
• 県としては、濃厚接触者及び接触者の調査を積極的に行うとともに、接触があった方については、幅広にＰＣＲ検査など必要な検査を実施し、感染拡大の防止に努めてまいります。
• 県民の皆さまにおかれては、これまでもお願いしておりますとおり、感染拡大防止のため、発熱等の症状があった場合は、まずは、かかりつけ医又は健康相談コールセンターにご連絡いただき、早めに受診していただきますよう、お願いします。
• また、県から提供する情報に基づき、冷静な対応をお願いします。
• 個人を特定する行為や、患者さんへの誹謗中傷が拡がったりすれば、その後の事案で、保健所への情報提供や、そもそも感染や症状を名乗り出ることを控えるなどの悪影響が懸念され、かえって、広く感染拡大が県民に及びかねないという状況になることが懸念されます。
• 患者さんの人権を守り、感染拡大を防止するために、個人を特定する行動や、患者さんへの誹謗中傷は許されませんので、厳に謹んでいただきますよう、お願いします。
• 県では、患者さんの行動歴の公表は、個人の特定につながることがないように、感染拡大を防止するために必要な場合に限っております。
• 県が公表する情報が具体的でないために、様々な推測や憶測がなされる場合がありますが、県が公表している内容を超える内容は事実とは限りませんので、注意してください。
• また、県では、感染のおそれが高い濃厚接触者だけでなく、感染拡大を未然に防止するために、必要に応じて、接触があった方などに幅広く検査を実施することとしております。
• そのため、検査を受けるということだけで、出勤、登園、登校をしないよう求めること、ましてや、検査を受けた方のご家族など、関係者までに、そうしたことを求めることは、過剰な対応となりますので、控えていただきますようお願いします。
• また、新型コロナウイルス感染症の治療等にあたる医療従事者の方は、県民の命と健康を守るため、日夜、医療現場の最前線で懸命に努力されています。医療現場で働く方を思いやる気持ちをもって対応いただくようお願いします。
• 報道機関の皆様には、引き続き、患者さん、周囲の方への配慮、プライバシーを尊重した報道に、ご配慮願います。
• 全国的に感染者の発生が増加しており、県内においても、感染事例が続いて確認されております。
• こうした状況においては、継続的な感染対策の実施が必要です。
• 県民の皆様におかれては、職場や家庭での感染を防ぐため、感染リスクが高まるとして、政府が注意喚起をしている、「５つの場面（飲酒を伴う懇親会等、大人数や長時間におよぶ飲食、マスクなしでの会話、狭い空間での共同生活、居場所の切り替わり）」に注意していただくとともに、

引き続き、
(1)「三つの密」の回避
(2)「人と人との距離の確保」
(3)「マスクの着用」
(4)「手洗いなどの手指衛生」
など、基本的な感染対策に継続して取り組んでいただくよう、お願いします。

県教委説明（PDF）

新型コロナウイルス感染症患者（県立学校教職員）について

 

【教職員について】

• 先ほど発表のありました、３２０例目の県立学校教職員について申し上げます。
• この教職員は、３０９例目の教職員の接触者で、４月２１日（水）に検査を受け、陽性と診断されました。
• ４月１５日（木）の夕方から発熱と解熱を繰り返していますが、出勤した１６日（金）及び１８日（日）から２１日（水）は、朝の検温において、解熱が確認されたことから、マスクの着用などの感染防止対策を行いつつ、業務を行っておりました。
• ４月２１日（水）の検体採取以降は、勤務しておりません。

【学校・県の対応ついて】

• この教職員の勤務する県立学校においては、本日、改めて、校舎の消毒を行っております。
• また、昨日申し上げましたとおり、当面、４月２３日（金）までを臨時休業とし、２５日（日）まで、部活動等を含めた学校活動を行わないこととしています。
• また、これも昨日申し上げましたとおり、学校から生徒に対しては、感染防止の観点から、不要不急の外出はしないことや、毎朝の検温等を行い体調不良等があった場合には速やかに学校に連絡することなどを指導しています。また、毎日、学校から生徒に対して、体調不良等がないか確認することとしています。
• 現在、この県立学校の関係者に対する検査が進められており、今後の対応については、その検査結果等を踏まえて検討を行っていきます。