島根県障がい者アート作品展
文化芸術活動を通じ障がい者の自立と社会参加を推進するとともに、県民の障がい者に対する理解と認識を深めることを目的として、「島根県障がい者アート作品展」を開催しています。
令和6年度_島根県障がい者アート作品展_巡回展_in_グラントワ
会期:令和7年2月21日(金)~23日(日)
午前10時から午後6時まで
会場:島根県芸術文化センター「グラントワ」(益田市有明町5-15)
●令和6年度島根県障がい者アート作品展受賞作品の展示
●鳥取県の 「あいサポート・アートセンター」 のご協力による招待作品の展示
●アトリエ・スノイロの栗山千尋さんによる ワークショップ
【2月22日(土)のみ】
[参加費]1,000円
[受付]当日会場にて受付
[時間]〈午前の回〉10:00~12:00〈午後の回〉14:00~16:00
観覧料:無料
お問い合わせ先
島根県障がい者文化芸術活動支援センターアートベースしまねいろ
TEL :080-5756-3225・FAX:0855-54-3101
E-mail :artbase@shimaneiro.jp
令和6年度島根県障がい者アート作品展
令和6年度は、以下のとおり開催しました。(アート作品展のチラシはこちら)
- 会期:令和6年12月6日(金)~8日(日)
午前10時から午後6時まで・・・ただし、6日(金)は表彰式終了後、11時から
- 会場:島根県立美術館ギャラリー (松江市袖師町1-5)
◆ オープニングセレモニー
6 日(金)10:30より、同会場にて金賞・銀賞・銅賞受賞者を表彰
8 月から10月にかけて作品募集を行ったところ 400 点の応募があり、応募されたすべての作品を展示しました。
また、鳥取県の「あいサポート・アートセンター」のご協力により招待作品も展示しました。
- 観覧料:無料
[主催]島根県、島根県障がい者文化芸術活動支援センターアートベースしまねいろ
[協力]社会福祉法人島根県社会福祉協議会、島根県知的障害者福祉協会、島根県立大学・島根県立大学短期大学部、あいサポート・アートセンター
[後援]公益財団法人しまね文化振興財団、島根県障害者社会参加推進センター
令和6年度入賞作品(金賞・銀賞・銅賞)
金賞
【作品名】宇宙
【作者名】米谷久美
<講評>
一般的に「タックシール」と呼ばれる事務用の丸型シールを多用して、点描的に制作された作品。赤、青、白、黄、緑などの色シールを点として重ね、画面を埋め尽くしている。正面から見たら点描のようだが、よくみると部分的に盛り上がったところがあるのがわかり、作品に奥行きがあることが見えてくる。そこはシールを何十枚、何百枚と重ねているとわかると衝撃が走る。シールは面的に使う、というイメージから離れた素材の使い方が面白いし、一つの色を何十枚と横にも重ね、色面を広げるようにしているところもあり、もこもこと縦横に広がるイメージが喚起される。『宇宙』の多重性をシールという素材を用いて巧みに表現した作品といえよう。
(廣田理紗)
金賞
【作品名】いろあそび
【作者名】武田のぶ子
<講評>
色とりどりの毛糸で、クッションを覆った作品。ウレタンフォームを洗濯ネットに入れることで、ネットの網目に針を通して刺繍できるように工夫している。クレパスや色鉛筆を使うように毛糸を用い、密度高く刺して「描いている」。毛糸は重なっても色が混ざって濁らない。綺麗な色を楽しみたかったのだろう、作者の気持ちがよく伝わる。澄んだ色同士の響き合いが面白い。ときどき毛糸どうしが編まれるように重なり、交差したり捻れたりして、見どころがある。結び目や毛糸のこんがらがるようすも、見ていて飽きず、目で見て、手で触れて、楽しい作品である。
(廣田理紗)
銀賞
【作品名】自画像
【作者名】永戸輝明
<講評>
大胆に描いてあるようで、実は繊細な色の重なりが見どころの力作である。下の色が上に塗った色を引き立て、隣り合う色の絶妙な重なりが画材パステルの質感を引き出している。作者の明るい気持ちと、表現する楽しさが伝わり、鑑賞者の感情のヒダを心地よく揺らしてくれる。
(福井一尊)
銀賞
【作品名】かくれんぼ
【作者名】舟木伸夫
<講評>
動物と車が9つの枠で仕切った中に交互に描かれることで、「かくれんぼ」の「楽しさ」が、力強くうまく表現されている。背景に「自動車」「交通安全」など様々な文字が散りばめられているところも興味深い。
(吉川雄二)
銀賞
【作品名】わたしの相棒!
【作者名】石富夕華
<講評>
展示されているのは、キャラクターの図柄がプリントされている数枚の大きなタオル。
これが「作品」なのかと疑ってしまう人がいるのかもしれない。しかしながら、一緒に展示された写真を眺めてみると、これらのタオルは作者が日常で愛用しているものであることが分かる。
ご飯を食べるときも寝転んでいるときも、いつも一緒にいる存在としてのタオルは、作者の痕跡として私たちの心へ訴えかけてくる。これらは本人が表現したものではないけれど、「これこそがアートではないか」と認識して、応募していただいた支援者の心意気に敬意を表さざるを得ない。障害のある人に寄りそうことの意義を、再認識させられる表現だった。
(櫛野展正)
銅賞
【作品名】おとうさん
【作者名】仲田忠
<講評>
普段は四つ切りの画用紙に文字だけを描いていたそうですが、支援者の声かけで大きなキャンバスに文字を描き、その上にポスターカラーを使って描かれたのは初挑戦との事。
絵の中に描かれている人影のような絵が今年亡くなられた、おとうさんなのか、口数が少ない彼の中にある何か想いや思い出がたくさんの色の中に込められているような、思わず引きつけられる作品である。
(高岩綾子)
銅賞
【作品名】花
【作者名】鹿島大佑
<講評>
何と華やかな画面であろうか。マジックペンの色彩を最大限に引き出した訴求力の強い作品である。画面には色とりどりの100種類以上の花がちりばめられている。生命感溢れる構図に無限の宇宙を感じる作品を、是非近くでご覧いただきたい。枝と背景の組み合わせ、色彩バランスもとても効果的である。
(福井一尊)
銅賞
【作品名】お母さん、いつもありがとう
【作者名】TSUKKY
<講評>
画面いっぱいに咲き乱れる花々。
その激しい筆致と色鮮やかなビンクの色彩に魅了された。所々に描かれた黄色が良いアクセントになって、画面に豊かなリズムを与えている。タイトルに目をやれば、本作は作者の母親をモティーフにしたものであることが分かる。お母さんが好きな花だったのだろうか、それとも母親の存在を花に喩えたのだろうか。鑑賞者それぞれの母親像を想起することのできる良作だ。
(櫛野展正)
銅賞
【作品名】午前中に咲いた花
【作者名】高尾利明
<講評>
県立美術館の壁に描くイメージで、本人の身長の高さに合わせて、アトリエの壁に貼って毎日、少しずつお花を描かれたとの事。
午前中は元気なので丸くお花を描いて、午後になると元気がなくなるので茎をまっすぐに描かれるとの事。壁に貼るとまるで、らくがきしたような、お花畑のような楽しくなる作品である。
(高岩綾子)
銅賞
【作品名】お花畑
【作者名】松浦波月
<講評>
独自の感性でお花の絵を重ねて描くことで「お花畑」がうまく表現されている。様々な紙の大きさに合わせて、上の部分の「お花」のサイズを小さくして合わせているところにもおもしろさを感じる。
(吉川雄二)
令和5年度_島根県障がい者アート作品展_Web公開
令和5年12月8日(金)~12月10日(日)に開催した『令和5年度島根県障がい者アート作品展』の受賞作品のWeb展示を行っております。
令和5年度島根県障がい者アート作品展Web公開のご案内(アートベースしまねいろホームページ:外部サイト)
お問い合わせ先
障がい福祉課
・計画推進係(障がい者差別解消、特別児童扶養手当、
心身障害者扶養共済制度、思いやり駐車場など)0852-22-6526
・サービス育成係(サービス従事者育成、施設整備など)0852-22-6898
・指導給付係(障害福祉サービスの指定、障害者虐待防止など)0852-22-5239
・自立支援医療係(精神保健、自立支援医療(精神通院医療)、自死対策など)0852-22-6321
・療育・相談支援係(療育支援、相談支援、発達障がい者支援など)0852-22-6527
・地域生活支援スタッフ(工賃向上、障がい者就労支援、農福連携など)0852-22-6690
Fax:0852-22-6687
E-mail syougai@pref.shimane.lg.jp