しまね流福祉のまちづくり活動団体知事表彰平成30年度受賞団体の概要
平成30年度しまね流福祉のまちづくり活動団体知事表彰式を行いました。
日時:平成31年1月30日(水)10時30分から11時10分
場所:県庁知事室
受賞団体名 (所在地) |
活動の概要 |
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畑村梅の会 (出雲市) |
耕作放棄地を活用した野菜作りや梅の加工、イベントの開催による地域づくり活動 |
上田所17日会 (邑南町) |
毎月17日に開催する介護予防に照準をおいたサロン活動 |
豊田地区福祉会 (海士町) |
過疎の漁村で地区外の力や学生を受け入れながら行う地域福祉活動 |
中里ふれあいたんぽぽの会(海士町) |
声かけ、見守りを中心とした地域福祉活動 |
はっぴぃ (西ノ島町) |
町全体を”はっぴぃ”にするための交流活動等 |
記念撮影 懇談の様子
二列目向かって左から
はっぴぃ様
中里ふれあいたんぽぽの会様
豊田地区福祉会様(当日御欠席のため代理の海士町社会福祉協議会様)
一列目向かって左から
上田所17日会様
溝口知事
畑村梅の会様
畑村梅の会(出雲市)
■主要な活動とその成果
- 平成17年に地区内有志で会を結成し、従来ふれあいサロンで行われていた耕作放棄地を活用した野菜づくりや梅の加工を引き継ぎました。
- 長年耕作放棄されていた農地の土壌改良に努め、蕎麦や大豆、水稲栽培を行っています。また、梅の木の植樹を行い、安定した収穫量を確保するとともに、収穫した梅を加工して販売しています。
- 平成24年から梅の収穫体験会と梅の会収穫祭を開催しています。
- 梅の会収穫祭では、加工した梅や収穫した野菜等を販売しています。年々工夫を重ね、現在では駆除した猪の肉を利用した猪汁や猪カレーを販売したりしています。
- 梅の会収穫祭では、目印となる案山子の展示等を行い、町外からも多くの来場者がありました。地元の中学生や地区外のボランティアを募り、地区内外の交流にも努めています。
- 今後は梅を利用して新しい商品の開発に取り組み、話題性のある魅力的な梅の会収穫祭を目指します。また、地区外からの来訪者が増えることを目指し、畑村の名勝「なならの滝」の遊歩道整備やPR活動にも努め、地区の活性化と新たな交流にも努めていきます。
■活動の様子
梅の会収穫祭 梅の会収穫祭
活動経過
■受賞団体のコメント
このたびは、畑村梅の会の活動に対し、このよう光栄な賞を頂きありがとうございます。
畑村梅の会は、高齢化による田畑の荒廃化を防ぐ目的で「畑楽梅 (はたらくうめ)」 (品種:紅さし)という梅の栽培、加工を中心に稲作、そば、大豆等を生産、並びに畑村地区の名所「なならの滝」の整備をしています。また、梅の加工(梅干)には地区内のお年寄りにお手伝いしてもらい、ふれ合いの場所にしてもらっています。毎年12月には収穫祭を行い湖陵町内外から、地区世帯数31戸の小さな集落に500名の方が集まり畑村地区の活性化に一翼を担っています。
上田所17日会(邑南町)
■主要な活動とその成果
- 少子高齢化や社会情勢等の影響で、一人・二人暮らしの高齢者世帯が増加し、近隣の助け合い制度や皆が集う機会が減少していました。そのため、会を発足し、毎月17日に高齢者が集い、楽しく過ごすサロン活動を始めました。
- 介護予防体操、グランドゴルフ、カラオケなど介護予防に照準をおいたサロン活動を続けており、今年度25年目を迎えます。
- 地域の高齢者が参加することで、地域内に顔見知りも増え、安心・安全に暮らすことができています。
- サロン活動では、昼食が必須となっており、高齢者が食について考える場であるとともに、コミュニケーションの場にもなっています。
- 消防署や駐在所の警察官などをサロンに招き、防犯・防火等の勉強を行うとともに関係機関との連携も図っています。
■活動の様子
ゲートボールをしている様子 年1回の日帰り旅行でりんご狩りに行った時の様子
地区の方が撮影した野鳥写真のスライドを見ながら説明を聞いている様子
■受賞団体のコメント
上田所17日会の始まりは平成5年に5、6名の高齢者が手作りの弁当でお話し会をしようと集まったのが1月17日でした。
その日はとても面白く楽しい1日だったので、今からは毎月集まろうという事になったのが始まりでした。あれから25年あまり(311回)1年12回休むことなく続けており、現在では会員約20名で活動する団体となりました。
私は平成15年からお世話をさせてもらっています。高齢者の認知症の予防、体操や頭の体操、ゲーム等をして寝たきり予防に役立っています。私も高齢になりましたが、町や社協さんの助けを借りながら会員の皆様と共に続けていきたいと思っております。
今回はこの様な光栄な賞を頂きありがとうございました。
豊田地区福祉会(海士町)
■主要な活動とその成果
- 豊田地区は働くことが最優先の漁業の町で、行事や団体の活動がほとんど無い地区でした。男性は漁へ出かけるため、残された女性や高齢者が地域を守ってきました。
- 平成14年に区民相互の交流を深めることを目的に会を発足し、活動を始めました。
- 小規模な地域で、年3回の活動(区民運動会・クリスマス会食・ひなまつり会)を無理なく続けています。年3回だけの集まりですが、皆楽しみにしていて、その日はわいわいがやがやと賑やかに行っています。
- 平成25年には子どもがいない地区になりましたが、若い世代や地区外のパワーを取り入れながら、活動を続けました。現在は、UIターン者が増加し、幼児や小学生と一緒に交流活動を行っています。
- 中学生や島前高校などの学生を受け入れながら地域の福祉活動を行っています。
■活動の様子
食事会(クリスマス会) ビンゴゲーム
グランドゴルフ 輪投げ
輪投げ 輪投げ
■受賞団体のコメント
この度はしまね流福祉のまちづくり活動団体知事表彰を頂き、感謝申し上げます。
私どものような小さな団体にこのような賞を頂くことに大変恐縮しております。
少しでも長くこの活動を続けられるよう、この度の受賞を励みに皆で更に取り組んで行いたいと思います。
ありがとうございました。
中里ふれあいたんぽぽの会(海士町)
■主要な活動とその成果
- 平成13年に会を発足し、対象者(80歳以上の方、一人暮らしの高齢者等)への声かけを中心に活動を行っています。
- 年3回、公民館で茶話会(七夕風茶話会・クリスマス風茶話会・ひなまつり風茶話会)を行っています。
- 茶話会では、女性委員が昼食を作り、その他の委員が脳トレやゲームなどのレクリエーションを行っています。
- 茶話会には近くの福祉事業所の方に声をかけたり、福祉事業所のイベントにも参加したりして交流しています。
- 地区にある他の団体と協力して、公民館周辺と県道沿いの花壇に花を植えるなど世代間交流も行っています。
- 活動を通して地域の情報や人とのつながり、助け合いの醸成につながっています。
■活動の様子
七夕風茶話会で得意な踊りを披露する参加者 クリスマス風茶話会でサンタクロース登場!
ひなまつり風茶話会でちらし寿司をいただきました 世代間交流で花いっぱい運動に参加しました
■受賞団体のコメント
私たち中里ふれあいたんぽぽの会は、町社協のご指導の下、平成13年11月に発足しました。
以来、17年間に亘り、私たち会員は、「80歳になった時に、元気な姿で受ける側になりたい。」という気持ちを強くもち、区内の高齢者の方々と楽しみながら活動をしてきました。その結果、栄えある賞をいただいたことは今後の活動の励みとなります。引き続き初心の気持ちを持ち続けながら活動していきたいと思います。
はっぴぃ(西ノ島町)
■主要な活動とその成果
- 浦郷港フェリー寄港地の廃止に伴い、地域の活気が失われることへの危機感を抱いた地元女性グループ有志が集まり、活動を始めました。
- 当初は、エコショップの運営、サロンの開催、エコ体操、イベント時の弁当販売、修学旅行生との交流活動、各種イベントへの協力を行っていました。
- 待つのではなく、出向いて地域との繋がりをつくるため、エコショップとサロン活動は廃止し、新たな活動を始めました。
・地域の人との交流会を実施(出前会食交流会、異文化交流、カラオケ交流会)
・オリジナルバーガーづくりで地域おこし
・コラボ商品の開発
- 今後も、地域の問題や課題に目を向け、課題解決を意識して新たな活動に取り組んでいきます。また、町内で活動している他のグループなどと交流して情報を共有し、協力し合って地域を元気にする取り組みを広げていきたいです。
■活動の様子
出前会食交流会 出前会食交流会
弁当販売、イベント時の参加・協力 小学生とのバーガーづくり交流会
■受賞団体のコメント
この度は、しまね流福祉のまちづくり活動団体知事表彰をいただき、感謝申し上げます。
平成19年からの浦郷港のフェリー寄港地廃止に伴い「かつての賑わいが失われて活気もなくなってしまうのではないか」との危機感から、地元の女性有志が集まり、平成20年に交流の場として「はっぴぃ」を立ち上げてから10年、今回、思いがけずこのような光栄な賞を頂き、スタッフ一同大変光栄と感謝しております。
今後も、現在の活動を維持しながら、地域の問題や課題に目を向け、課題解決を意識して新たな活動にも取り組んでいきたいと思います。
お問い合わせ先
地域福祉課
〒690-8501 島根県松江市殿町1番地(県庁第二分庁舎4階) TEL 0852-22-6822・5089 FAX 0852-22-5448 mail tiiki-fukushi@pref.shimane.lg.jp fukukan@pref.shimane.lg.jp(社会福祉法人に関すること)