しまね流福祉のまちづくり活動団体知事表彰平成25年度受賞団体の概要
平成25年度しまね流福祉のまちづくり活動団体知事表彰式を行いました。
日時:平成26年2月4日(火)11時30分〜12時00分
場所:県庁知事室
受賞団体名と活動の概要
賞団体名(所在地) |
活動の概要 |
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中野団地声かけグループ (出雲市) |
高齢化が進む新興住宅団地で、生活支援(独自の古紙回収所を設置)や安否確認による相談相手づくりを実施しています。 |
やすぎ錦町自治会 (安来市) |
主治医や連絡先を記載した首かけ式の「こころカード」を作成、配付するなど、創意工夫に富んだ防災・安全活動を実施しています。 |
谷自治振興会 (飯南町) |
山間豪雪地で、通院・買い物の輸送支援活動、除雪ボランティア、地域団体の活動拠点整備などの活動に取り組んでいます。 |
谷戸自治会 (川本町) |
山間の小さな集落で、希少植物「イズモコバイモ」の管理・保護活動を通じて、高齢者の社会参加を広げています。 |
比之宮連合自治会 (美郷町) |
町内会活動の負担を軽減しながら、住民のふれあう場を幅広く設け、青パト隊を中心とした見守り活動を実施しています。 |
宇受賀手づくり福祉会 (海士町) |
U・Iターン者に、地域活動の担い手となる働きかけを行い、多様な年代が地域運営を支える体制づくりに取り組んでいます。 |
西郷中町町内会連合会 (隠岐の島町) |
孤独死や火災の発生をきっかけに、声かけ訪問活動に取り組み、対象者とは異なった地域から訪問し、隣近所にとどまらない広い範囲の繋がりを作り出しています。 |
記念撮影懇談の様子
中野団地自治会声かけグループ(出雲市)
■主要な活動とその成果
昭和40年代に開発された新興住宅地で高齢化が進行。6年前から自治会独自で古紙回収所を設置・運営するなど生活不便解消に取り組んできた。
孤独死の発生を機に、アンケート調査などを実施、身近に相談相手を作ることを目指し、安否確認や茶話会を継続的に実施。茶話会の会話をヒントに防災教室を開始するなど、新興住宅地における相互扶助体制づくりを進めている。
声かけ訪問茶のん話会
表彰状の授与
■受賞団体のコメント
福祉のまちづくり活動団体知事表彰を受賞して率直に嬉しいです。
これも古紙回収時の自治会役員の協力・声かけ支援を導入された池尻前民生委員の尽力と、いつも笑顔で迎えてくださる声かけ対象の皆様のおかげと感謝します。
中野団地も若い人達が入居され、少しづつ高齢化率が低くなり嬉しい限りです。
今後も細く、ながーく、無理をせず続けたいと思います。
やすぎ錦町自治会(安来市)
■主要な活動とその成果
連絡先や主治医など緊急時に必要となる情報を記載した首かけ式の「こころカード」を独自に作成、対象者に配布。実際の救急の場でも生かされている。
その他町内の清掃に合わせた危険箇所点検、日帰りレクレーションと避難訓練の同日開催、避難所運営を模擬的に行うHUGゲームなど、アイディア豊富な活動を行い、市内他地域で参考にされている。
こころカード自治会内探検
表彰状の授与
■受賞団体のコメント
東日本大震災をきっかけにみんなの「防災」意識が高まり活動を始めました。これまでの活動は啓発、声かけ、助け合い等を目標として避難訓練、おしゃべり会、避難経路確認等々をおこなってきました。これからは今回の知事表彰の受賞を活動の励みとし個別計画の一環である緊急時情報カード(こころカード)の充実化を重点目標に「思いやりのあるまちづくり」活動を進めていきます。
谷自治振興会(飯南町)
■主要な活動とその成果
当地域は昭和40年代から過疎対策として生活環境改善に取り組んできた歴史がある。
平成21年度に町営バスやマーケットが廃止される中、通院・買い物の輸送支援活動、除雪隊の結成など、先駆的な高齢者の生活支援活動を展開。
さらに閉校された小学校舎を活用して地域団体の活動拠点を開設。全国的にも注目を浴びている。
せせらぎ号による輸送活動
谷笑学校
表彰状の授与
■受賞団体のコメント
閉校になった谷小学校を活用し平成22年「谷笑楽校」を開校、地域の13の団体と連携し年間6,000人が訪れる交流拠点となりました。また高齢者の通院や買い物等の輸送支援活動、除雪ボランティア活動の支援などを行っています。この度、福祉のまちづくり活動団体として知事表彰をいただき励みになりました。
今後も地域の皆さんが安心して暮らせる地域になるよう活動を継続していきたいと思います。
谷戸自治会(川本町)
■主要な活動とその成果
当地域に自生するユリ科の希少植物「イズモコバイモ」の保護活動や観察会を、地域の高齢者主体で実施。
このテーマ選定により参加意欲が高まり、閉じこもりがちな高齢者が継続的に社会活動に参加、他団体や来訪者との交流も深まっている。
イズモコバイモ観察者にイズモコバイモの説明
表彰状の授与
■受賞団体のコメント
私たちは、自生地の保護と環境保全の普及啓発のためにイズモコバイモという希少植物を内外の方に周知する活動を行うことで地域住民相互の連携と融和を図ることができました。
県から表彰状を受けたことにより住民同士の意識が上がり、これからの取り組み意欲が一層向上しました。
比之宮連合自治会(美郷町)
■主要な活動とその成果
町内会の負担を軽減しながら、地区全体としては活動が維持・向上する取り組みを実施し、者世代も自ら楽しみ関係性も築きながら、季節に合わせた取り組みを提案、子供たちと一緒に行うなど、高齢者から子どもまでが地域活動に参加する関係性が築かれつつある。
平成18年頃から見守り活動を続け、現在は約40台の青パト車、50人の隊員が月1回の定例の出動のほか、日常生活の中で近所に気がかりな変化が生じていないかを見守っている。
みんなで祝う敬老会比之宮ふれあい祭り
表彰状の授与
■受賞団体のコメント
私どもの稚拙な活動に対し、このような栄えある表彰をして頂き、誠に恐縮し、感謝いたしますとともに、地域に誇りを感じています。様々なふれあいを通し、安心して暮らせる地域づくりの実現を目指しています。高齢化と人口減少が急速に進む中、今、ここに住む者が、共に助け合っていかなければとの思いを新たにしています。
宇受賀手づくり福祉会(海士町)
■主要な活動とその成果
地元有志による地域活動を実施する際、U・Iターン者が役割を持ち主体的に参加する形での受け入れを行ったところ、抵抗感なく地域活動の参加がうながされ、高齢者から若者までが話し合いながら地域活動を持続していける体制が整いつつあり、町内他地域にも波及。
また、定例会に社協が参加することで、気がかりなケースへの対応も行えている。
定住対策の上で共通の課題である、U・Iターン者の孤立防止や地域参加の模範となる。
高齢者配食サービス包丁研ぎボランティア
表彰状の授与
■受賞団体のコメント
このたびは、このような素晴らしい賞を頂き大変光栄に思います。私たちは、特別なことではなく当たり前のことをしており、地域住民の理解と協力があるからこそ継続して行うことができています。
今後もこれを励みに「ふれあい・助け合い・支え合う宇受賀」をモットーに活動していきたいと思います。ありがとうございました。
西郷中町町内会連合会(隠岐の島町)
■主要な活動とその成果
事前調査や組織づくり、チラシ配布など住民主体で十分な検討・準備を実施。・連合自治会ならではの活動方法として、対象者の利用区域とは異なった地域から訪問者を選出、隣近所にとどまらない広い範囲でのつながりを作り出している。
この活動をきっかけに防災意識が高まり、防災訓練にも取り組むなど活動が発展している。
活動開始以来、別の区域の顔見知りが増え、行事や訓練の参加率も高まるなど、安否確認以外にも効果が現れている。
笑顔をつなぐ「見守り・声かけ訪問」「見守り・声かけ訪問」の申し送り
表彰状の授与
■受賞団体のコメント
「全員参加の地域づくり」と「縁」「繋がり」「信頼」を合い言葉に、平成24年1月より高齢者世帯等の「見守り・声かけ訪問活動」をはじめ、今では、ちょっとした困りごとへの対応もしています。
この度、私たちの地域が、このような賞をいただき光栄に感じております。
この賞を励みに、今後も一人ひとりが心豊かな暮らしが送れるよう、活動を続けてまいりたいと思います。
お問い合わせ先
地域福祉課
〒690-8501 島根県松江市殿町1番地(県庁第二分庁舎4階) TEL 0852-22-6822・5089 FAX 0852-22-5448 mail tiiki-fukushi@pref.shimane.lg.jp fukukan@pref.shimane.lg.jp(社会福祉法人に関すること)