養殖ヒラメを原因とする食中毒に注意しましょう!
魚介類、特に生食用養殖ヒラメを食べてから数時間程度で一過性の嘔吐や下痢などを発症し、殆ど軽症ですぐ治るという事例が全国各地で報告されています。
この多くは魚介類に寄生するクドア属粘液胞子虫が原因であったと考えられており、島根県でも平成23年10月に養殖ヒラメを原因とするクドア食中毒の発生がありました。
?クドア属の寄生虫とはどんなものですか?
クドアとは、魚の筋肉に寄生する粘液胞子虫です。ゴカイ等の環形動物を介して魚に感染すると考えられており、魚の筋肉部分(身)をゼリー状にしてしまう種類はあるものの、人体には直接的な影響はないとされてきましたが、粘液胞子虫が寄生したヒラメを喫食した人が症状を発症することがわかりました。
ただし、この粘液胞子虫は人やほ乳類には寄生しないと言われています。
?どのような症状が出ますか?
1潜伏期間:食後2~12時間(主に4~8時間)程度で発症します。
2症状は、嘔吐、下痢、胃部の不快感等。殆どは速やかに回復し、後遺症はありません。
粘液胞子虫に汚染された刺身等の生食により発症しますが、現時点では症例が少なく、どの程度の量を食べると発症するかは明らかになってはいません。
島根県内でH23年10月に発生した食中毒では刺身を2~3切れ食べた人が発症しています。
また、人から人への感染の心配もありません。
? どうしたら食中毒が防止できますか?
ヒラメを-15℃~-20℃で4時間以上凍結、又は、75℃で5分間以上加熱すると病原性はなくなるといわれています。
クドア属粘液胞子虫は、0℃~10℃の冷蔵庫内で一週間程度生存するといわれています。
クドア属を原因とする食中毒についての疑問・相談等ございましたら保健所までご連絡ください。
また、クドア属を原因とする食中毒についての詳細は以下のチラシ、HPからもご覧いただけます。
■養殖ヒラメを原因とする食中毒に注意しましょう!(チラシ)word:142kb
■ヒラメを介したクドアの一種による食中毒Q&A(農林水産省)(外部サイト)
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