平成27年度食品衛生月間行事「夏休みこども手洗い教室」について
夏場は食中毒が発生しやすく、規模の大きな食中毒事例も多発しています。
安全・安心な食生活の確保のためには、食品等事業者はもとより、国民一人一人が食品衛生への知識や関心を高める必要があります。
このため、国及び都道府県では毎年8月を食品衛生月間と定め、関係団体と連携し各種イベント等を通じて、広く食品衛生思想の普及・啓発を図っています。
「夏休み子ども手洗い教室」について
平成27年8月5日、出雲市立直江保育所にて島根県出雲保健所・食品衛生協会出雲支所の共催により、「夏休み子ども手洗い教室」を実施しました。
教室では
1.寸劇「食中毒防止隊タベルマン」
2.「タベルマンクイズ」
3.ブラックライトと蛍光ローションを用いた手洗い実習
を保育所の子ども達と一緒に行いました。
今回は食品衛生協会出雲支所の食品衛生指導員のみなさんにタベルマンを演じてもらいました。
食中毒防止隊「タベルマン」
教室の最初に子ども達に食中毒(しょくちゅうどく)はどうしたら起こるのか、食中毒を予防するための3つの方法「予防の三原則」(1・バイキンをつけない、2・バイキンをふやさない、3・バイキンをやっつける)を説明しました。
説明の最後に、予防の三原則をみんなで大きな声で読み上げてもらいました。
そこへ食中毒を起こす悪いヤツ「ダイチョウキング」が登場!!
あまりの迫力に泣き出す子どもたちも!
そこへ食中毒防止隊「タベルマン」が現れ、それぞれの得意技を使ってダイチョウキングをやっつけてくれました。
「タベルマンがダイチョウキングをやっつけたからもう大丈夫だよー!」とタベルマンが声をかけてくれました。
食中毒防止隊タベルマン参上!!
タベルマンレッドのファイヤーソードでダイチョウキングをやっつけろ!
タベルマンから保育園の子ども達に食中毒予防に関するクイズを出しました。
「バイキンをやっつけるにはどうすればよい?」
A.ぐつぐつ煮るB.キンキンに冷やす
子ども達はいっせいに「答えはA!」「ぐつぐつ煮る!」と元気よく答えてくれました。
タベルマンの活躍を見て食中毒予防の方法をしっかり理解してくれました。
ブラックライトを用いた手洗い実習
ブラックライトと蛍光ローションという特殊な道具を使って、手洗いによってどれだけ手の汚れが落ちるかを実験してみました。
ブラックライトと蛍光ローション
(手に塗ったローションがライトに反応して光るのを利用して、手洗いの効果を視覚的に確認することができます。)
保育所の3人の先生にローションを付けて実際に手洗いをしてもらい、ライトでローションが落ちていないことがわかると、子ども達からは驚きの声があがりました。
その後、タベルマンや保健所職員が上手な手洗いの仕方を説明し、みんなで一緒に手洗いポーズの練習をやってみました。
タベルマンと一緒に手洗いポーズの練習
正しい手洗いの仕方、おぼえてくれたかな?
最後に、タベルマンから下敷きをプレゼントしてもらい、手洗い教室を終了しました。
今回の教室では寸劇を見てもらったり、一緒にクイズをやったりして、子ども達に食中毒の予防方法や正しい手洗い方法を学んでもらいました。
悪者のダイチョウキングが登場したときには会場中が大騒ぎになって泣き出す子どももいましたが、食中毒のこわさや手洗いの大切さについて子ども達に強い印象を与えることができたと思います。
これからもタベルマンは食中毒防止のためにいろんなところで活躍します!
家庭での食中毒予防について(みんなでチャレンジ!食中毒予防三原則)
気温・湿度ともに上がってくると、細菌が増えやすくなり、細菌性食中毒がおこりやすくなります。
食中毒といえば、飲食店や旅館で発生するイメージがありますが、実は食中毒の2割は家庭内で起こっていると言われています。
幼児や高齢者が食中毒になると、脱水症状になり危険です。また、腸管出血性大腸菌のように、菌によっては重篤な合併症を起こすことが知られています。
家庭での食中毒を予防するために、以下のポイントを押さえ、家族の健康を守りましょう。
1.(食中毒菌を)つけない
・調理の前やトイレから出たあと、食事の前には十分な手洗いを行いましょう。
石鹸をつけ、流水でよくすすぐことで汚れと一緒に細菌も流れおちていきます。
・調理器具は使い分けましょう。
肉や魚には、食中毒菌が付着している可能性があります。
生肉や生魚を切ったまな板や包丁で野菜等を刻んでサラダを作ると、肉や魚に付着していた菌がまな板や包丁を介して野菜を汚染します。
まな板など複数準備ができない場合は、調理の順番(野菜をカットしてから肉・魚を処理)を考えましょう。
また、その都度消毒(熱湯をかける)するのもよいでしょう。
2.(食中毒菌を)ふやさない
・出来上がった料理は、あたたかいものはあたたかいうちに、冷たいものは冷たいうちに食べるようにしましょう。
細菌の多くは、20℃から45℃でよく増殖します。室温放置しておくと、食中毒菌が食品の中で増え、食中毒の原因となりますので、保存する場合は冷蔵保存しましょう。
・生肉や生魚、生卵は、購入後、速やかに冷蔵保存しましょう。
生鮮食品には、食中毒菌が付着している可能性があります。購入後は速やかに冷蔵庫で保管しましょう。
3.(食中毒菌を)やっつける
・調理の際は、中心部まで十分加熱しましょう。
食中毒菌のほとんどは、加熱(75℃1分以上)することで死滅します。
・調理器具は消毒しましょう。
布巾やまな板等は、定期的に塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム水溶液)などの消毒液で消毒しましょう。
お問い合わせ先
出雲保健所
〒693-0021 島根県出雲市塩冶町223-1 島根県出雲保健所 TEL :0853-21-1190 FAX :0853-21-7428 E-mail:izumo-hc@pref.shimane.lg.jp