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ノロウイルス食中毒に注意しましょう!

 ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。

国によると今年は平成18年に次ぐ流行が予想されています。

ノロウイルスの特性や予防法を知って、ノロウイルスによる食中毒を防ぎましょう。

島根県内の感染性胃腸炎流行状況(島根県感染症情報センター(外部サイト))

ノロウイルスとは?

 冬に流行する感染性胃腸炎の主な原因となるウイルスです。

感染すると1〜2日の潜伏期間(感染してから症状が発症するまでの期間)を経て、嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱といった症状が見られます。

10〜100個のウイルスを摂取することで感染するとされています。

また、症状が治まった後も一週間ほど(長いときには1ヶ月程度)患者のふん便中に排出されます。

感染性胃腸炎としての感染症だけでなく、食品を原因とする食中毒により人へ感染することがあります。

食中毒になる原因は?

 ノロウイルスによる食中毒になる原因は大きく分けて2つあります。

1.ノロウイルスに汚染された二枚貝を生や加熱不十分で食べた場合

二枚貝は大量の海水を取り込み、プランクトンなどのエサを体内に残し、出水管から排水していますが、海水中のウイルスも同様のメカニズムで取り込まれ体内に濃縮されると考えられています。ノロウイルスに汚染された二枚貝による食中毒は生や加熱不十分によるもので発生しており、十分に加熱すれば食べても問題ありません。

2.ノロウイルスに感染した調理従事者を介して汚染された食品を食べた場合

 ノロウイルスは患者のふん便やおう吐物の中に大量に含まれています。ノロウイルスに感染した調理従事者の用便後の手洗いが不十分のまま調理に従事すると、食品がノロウイルスに汚染されてしまいます。

予防方法は?

1.しっかり手洗い

 ノロウイルスだけでなく、食中毒予防の基本は手洗いです。

 食品の調理前、トイレに行った後、食事の前などは石けんと流水で十分に手を洗いましょう。調理前、トイレの後は二度洗いを心がけましょう。

 ※ノロウイルスにはアルコール消毒はあまり効果がありません。石けんを使って流水で洗い流すことが大切です。

 手洗いの手順(厚生労働省PDF)

2.食品(特に二枚貝)の中心部まで加熱

生や加熱不十分で二枚貝を食べることで食中毒になる可能性があります。食品の中心部分までしっかりと加熱(85℃で1分間以上)をしてから食べるようにしましょう。

3.調理器具の消毒

 ノロウイルスの消毒にはアルコールや逆性石けんはあまり効果がありません。次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を使用しましょう。

 ノロウイルスを消毒する(島根県感染症情報センターPDF)

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