8月17日「草木染めと川遊び、竹皿でカレーを食べる」を開催しました
令和7年8月28日(木)
8月17日(日)に、第6回目のふれあい講座「草木染めと川遊び、竹皿でカレーを食べる」を開催し、28名のご参加がありました。
講師はもりふれ倶楽部の皆さんです。夏休み中は県民の森を流れる小田川で連日、「みーもサマースクール」の自然観察指導をされています。
今回はふれあい講座用に、夏の県民の森で1日を過ごすプログラムを企画していただきました。
ヤシャブシの染液で草木染め体験
最初に、ハンカチの草木染めを体験していただきました。
草木染めでは、植物のどこからでも色素を取り出すことができるそうですが、今回は「ヤシャブシ」の実の染液を使いました。
ヤシャブシの実は、松ぼっくりを小さくしたような実で、リースや木の実工作でもお馴染みではないでしょうか。
ひとりひとりに配布された木綿の布を、輪ゴムで自由にとめてもらいました。
輪ゴムで縛ったところは、染液が入りにくく白く残り、縛る強さで濃淡も変わるそうです。どのような模様になるか楽しみですね。
80度に保った染液に準備の出来たハンカチを入れて、ゆっくりかき混ぜながら30分浸しました。
(この後お昼に、染液から取り出した布をミョウバンの媒染液に浸し、2回目の染め作業を講師が行いました)
竹皿を作り、カレーライスのお昼ごはん
次に、お昼のカレーライスに使う竹皿を作りました。
もりふれ倶楽部さんによる竹皿作りの実演
最初にナタで、竹筒を縦に半分に割りました。机の上でコロコロしないように、底になる側もナタで薄く切り込んで平らにします。
切り口を小刀と紙やすりで磨いて、竹皿が出来上がりました。
竹皿はご自宅へ持ち帰って使っていただけるように、ラップをそれぞれ敷いて、カレーライスをいただきました。
カレーはもりふれ倶楽部さんに準備いただいたのですが、30人前の甘口と辛口のカレーの鍋の前に、おかわりの行列ができました。
小田川で待望の川遊び
午後は草木染めのハンカチを外に干してから、木工室で順番にお着換え。ライフジャケットを着て、木工室前の小田川へ。
川遊び広場のところはちょっとしたプールのようになっていて、安心して遊ぶことができます。
日差しはとても強かったですが、川に下りると風が涼しいです。冷たい水の中でも、お子さん達は元気いっぱいでした。
心配していた県民の森のアブ(8月は多いです!)も、川の中ではまとわりつかれることはありませんでした。
箱めがねで観察
川岸のゲンノショウコ
川辺には水が浅くたまったところがあちこちあり、ホタルの幼虫が食べるカワニナがいました。
画像右上には、お子さん達に捕まえられそうになって逃げたカエルがいます。
木工室内では家族ごとに作業をしていただくことが中心でしたが、川の中では自然に皆が一緒に遊んでいて、水中の生き物をみつけるたびに、「みせて~」と皆が寄っていく様子も印象的でした。
草木染めはアルミ媒染で優しいベージュ色に
川遊びから戻ると、ハンカチが乾いていました。皆さん、満足の1枚が出来たようです。
ひときわ注目をひいていたのが、斜め線のスジ模様です。輪ゴムでどのようにとめて、この模様が出来上がったのでしょう?
今回は、家庭でも手に入れやすいミョウバンを使ったアルミ媒染による染めでしたが、ヤシャブシは鉄媒染を行うと黒やグレーに染まるそうで、その黒色も見てみたいです。
ハンカチと竹皿はお土産にお持ち帰りいただきました。
講座アンケートにお寄せいただいた感想をご紹介します
- ハンカチが上手く作れて嬉しかったし、カレーが美味しかった。川遊びがすごく気持ち良かったです。
- 川で遊んで寒くなったけど、滝の勢いが強くて面白かったです。
- とても楽しかったです。来て良かった!
- 川がとても冷たかった。カレーが美味しかったです。
- 草木染めは綺麗なハンカチができて良かったです。川遊びは色々なことが出来て楽しかったです。
県有林管理スタッフ
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