5月12日「ハンカチの草木染め、ドラム缶窯でピザ焼き」を開催しました
令和6年5月29日(水)
本日は久しぶりにすっきりとした青空が広がり、県有林管理スタッフは大万木山権現コースのロープの掛け替えに行きました。いつのまにか山も若葉の時期になりましたね。
さて、5月12日(日)に県民の森木工室を会場に、第4回目の県民の森ふれあい講座「ハンカチの草木染め、ドラム缶窯でピザ焼き」を開催しました。
この日は朝から雨となり肌寒かったですが、7組15名のご参加がありました。講座の様子をご紹介します。
講師はNPO法人もりふれ倶楽部の皆さんです
午前中はピザ生地作り+発酵
最初に材料(強力粉、薄力粉、ドライイースト、砂糖、塩)を混ぜ、水を少しずつ加えながらこねていきました。
粉っぽさがなくなり耳たぶくらいの柔らかさになるまで…思ったよりも時間がかかります。バターを混ぜさらに生地をこね発酵させました。
待ち時間に、映像やスライドをまじえて熊についてのお話を聞きました。(お話の間に、生地が膨らんでいました!)
県民の森は全山ツキノワグマの生息地となっており、散策の際にも熊鈴をつけてこちらの存在を知らせましょう。
チップ敷きたてのセラピーロードを散策
ここからは、本降りの雨の中でしたが、大人の参加者だけで小田川沿いのセラピーロードを少しだけ散策しました。
飯南町森林セラピーロードには木材チップが敷かれており、小田川沿いの道から山野草園まで散策できるように整備されています。
4月に敷かれたばかりの真新しいチップの道を、お天気が良ければ参加者全員で歩いていただきたかったです。
前日からキャンプで滞在されていた方にお話を聞くと、晴れていた前日に歩いてみて、とても気持ち良かったそうです。
丸く伸ばしてドラム缶窯で素焼き+トッピング後の2度焼き
ここからはお子さん達の出番で、膨らんだ生地を5等分して、麺棒で丸く伸ばしていきました。
フォークで穴をあけた後、ドラム缶窯で生地の素焼きを行いました。焼き時間は数分で、ドラム缶の窓から生地の様子をみて取り出されていました。
素焼きした生地に各自でソースと具材をトッピングして、再びドラム缶窯で焼いて出来上がりです。
手作りの焼きたてピザは、もっちりふわっとした食感で、皆さん大満足でした。
講座中の1コマ:トイレの窓にキセキレイの巣
木工室トイレの窓を換気のため少し開けていますが、このわずかの隙間に毎年のようにキセキレイが巣をかけます。
今年も巣をかけていたようですが、途中であたためるのをやめてしまったようです。窓の外からも少しみえるため、参加者の方々も興味深そうに、そっとご覧になっていました。
すぐ外の通路には別の巣材もごっそり落ちており、軒先に作られていた巣が落とされてしまったのだろうということでした。
午後になると雨がいよいよ強くなり、木工室裏の木にキセキレイが何度もやってきていました。
午後は「ヨモギ」の染色液で草木染め
午後からは、下処理済の木綿布(植物性繊維にたんぱく質が必要なため牛乳に浸して乾かす)を使って、草木染め体験を行いました。
ヨモギを煮出して作られた染色液は、オリーブ色のような液で、草遊びをしたときのような懐かしい匂いがしました。
輪ゴムやビー玉を使って、模様を作る準備を行い、染色液に浸してゆっくりかき混ぜます。
待ち時間の間に、草木染めについてのお話と、どんな植物でどんな色に染まるのかクイズを行いました。
花や葉っぱだけでなく、茎や実、種、皮など、どこからでも色素が取り出せるそうです。
アルミ媒染(ミョウバン)で発色させ繊維と色素を結びつける
次に「媒染」という作業を行いました。植物のもつ色素はそのままでは布につかず、鉄や銅、アルミなど金属を溶かした水溶液を使って反応させ、繊維に色素を結びつけるそうです。
使う金属により、同じ色素でも明るい色(アルミ)や暗い色(鉄)と染まる色が変わるそうで、奥深い世界ですね。
今回は家庭でも手に入りやすい「ミョウバン」を使ったアルミ媒染を行いました。この染色→媒染を何度か繰り返していくそうですが、今回は時間の都合で1回のみ行いました。
1回のみの染めだったため、淡い色合いですが、ほんのりと黄色く染まりました。扇型のように線を入れた方もいらっしゃいました。
午前・午後と2つの体験メニュー+熊や森林のお話で盛りだくさんの内容でしたが、いかがだったでしょうか。
今回は雨で散策の時間が少しでしたが、県民の森では6月になるとコアジサイなど淡いブルーの涼しげな花が咲き始めます。ぜひまた散策にお越しください。
県有林管理スタッフ
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