5月11日「大万木山サンカヨウ観察と草峠縦走」を開催しました
令和6年5月24日(金)
5月11日(土)に第3回目の県民の森ふれあい講座「大万木山サンカヨウ観察と草峠縦走」を開催しました。
21名のご参加があり、広島県、山口県からもご参加いただきました。
大万木山(おおよろぎさん:標高1,218m)はサンカヨウ自生地で広く知られており、5月の開花期は多くの登山客の皆さまが県外からもいらっしゃいます。
今年は連休中に花のピークを迎えてしまいましたが、登山口駐車場は満車状態で、花の人気を実感しました。
マイクロバスも安心の位出谷(いでだに)駐車場から出発
マイクロバスも入ることのできる位出谷(いでだに)駐車場から、横手コース・滝見コース経由で山頂を目指しました。
位出谷駐車場から出発
山麓を繋ぐ横手コース(約1.3キロ、30分)を歩いて滝見コースへ
登山口付近は新緑が進み、森の中は涼しかったです。
権現滝のある滝見コース
権現滝までは渓流に沿って歩き、沢音や鳥のさえずりが聞こえてきます。
権現滝へ立ち寄ると、「ヒュルルル~」とアカショウビンの声が聞こえてきました。
いち早く気がつかれた皆さまと一緒に頭上を見上げましたが、姿はわかりませんでした。とても涼しい声でした。
緩やかなブナ林を進み、サンカヨウ自生地へ
中腹の地蔵尊(じぞうそん)を過ぎると徐々にブナが増え始め、森の様子が変わってきたことがわかります。
つづら折を登りきると緩やかな尾根に出て、美しいブナ林が広がります。
標高1,150mまで上がると水場があり、順番に試飲されました。この湧水は、毎年春と秋に一般飲料水適否検査を行っています。
ほとんど混じり気がなく、硬度(カルシウム、マグネシウム等)も5.0mg/l前後の超軟水です。
滝見コースの水場
この水場を過ぎたあたりから山頂にかけて、サンカヨウ自生地が広がっており、花を探しながら歩きました。
わずかに花が残っていたサンカヨウ
サンカヨウは、雨露に濡れ条件が揃えばガラスの花のように見える、その幻想的な様子が話題となり、近年は雨の日も花を楽しまれる人が多いようです。
晴れた日の白い花は、葉っぱのグリーンもあわせてその清楚な花姿に惹かれます。
山頂手前になると勾配がきつくなり、最後のひとふんばり。
先を行く方からの「ここにも花あったよ~」の声に、皆さまが急に元気を出して歩かれる様子も印象的でした。
山頂で昼食後、タコブナと展望台をご案内
青空に新緑がまぶしい山頂広場
今回のスタッフの重箱弁当は、うなぎ1匹分使われたスタミナ弁当でした。
傍らにはデザートがわりのきゅうりも…。トレイがリュックに入っていたことにも、驚きました。
登山では、コンパクトになるように荷物を準備されることが多いと思いますが、かさばるものが色々入っていますね。
新緑時期の山頂タコブナ
縦走路を進み、304段の階段を下る大階段コースで下山
山頂からは琴引山方面への縦走路を進み、大階段コースを歩きました。
304段の県民の森一長いといわれる階段があります。
ウスギヨウラクの花
山頂から約1時間でバスの待つ大階段下駐車場(林道草峠支線終点)へ下山しました。
サンカヨウの花は少ししか見ることができず残念でしたが、雨雲を回避し(翌12日は本降りの雨)新緑を楽しむ山歩きができました。
ご参加いただき、ありがとうございました。
県有林管理スタッフ
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