いつもの年と違う?秋の気温ときのこの発生
令和5年11月10日(金)小雨
今年の秋は概ね暖かかった印象ですが、寒いと感じたことはなかったでしょうか?
人の感覚と記憶は曖昧なので、気象データを見てみました。
9月上旬〜11月上旬の、松江市の旬ごとの集計によると、
平均気温、最高気温、最低気温はいずれも平年値より高かったです。
(やっぱりか・・・)
一方、当センターのある飯南町は、10月下旬の平均気温が平年値よりも低くて、
最低気温については、10月上・中・下旬とも平年値より低かったのです。
(やっぱり)
ところが一転して、11月に入ってからの平均気温は平年値より約4℃も高くなっています。
また、飯南町は寒暖差が大きくて、10月は最高が24.2℃、最低が3.3℃(平年値は21.9ー5.2℃)、
11月は昨日までのところで、最高が23.7℃、最低が2.8℃(平年値は15.9ー4.2℃)でした。
こんな気候の下、きのこの発生がおかしなことになっています。
飯南町と、周辺の市町では、9月はきのこの種類が少なく、量も少なかったです。
10月は、毎年10月に生えるきのこだけでなく、11月に生えるはずのショウロが採れました。
11月に入ると、例年どおりエノキタケが採れましたが、10月に生えるはずのきのこもたくさん見つかっています。
栽培試験地で収穫したショウロ
自生エノキタケ
11 月中旬からは、気温がグッと下がる予報です。
この時期に生えるエノキタケ、ナメコ、ヒラタケの収穫が楽しみです。
***きのこ・特用林産科***
|前回のコラム|
お問い合わせ先
中山間地域研究センター
島根県中山間地域研究センター 〒690-3405 島根県飯石郡飯南町上来島1207 TEL:0854-76-2025 FAX:0854-76-3758 Mail:chusankan@pref.shimane.lg.jp