きのこを使って木材の腐りやすさを調べる
令和2年3月18日(水)曇り
四角い木材に白い膜が張り付いています。
これは、木材の腐りやすさを調べた試験体で、膜はきのこの菌糸、木材が変形しているのは腐れのためです。
腐れは菌類によって引き起こされますが、きのこ類はその代表的な存在です。
試験にはJIS試験法で指定されている2種類、カワラタケとオオウズラタケを使います。
腐れの大きさ=菌の活動量=菌の呼吸量=(二酸化)炭素の放出量とみなせます。
つまり腐れば軽くなるということで、間接的ですが重量減少の程度を調べて腐れの大きさを数値化できます。
単純には比較できませんが、丸太の外側(辺材)よりも中心部(心材)が腐りにくい結果になりました。
カワラタケとオオウズラタケはどちらも食用にはなりませんが、意外なところで活躍しています。
野生のカワラタケ
***きのこ・特用林産科***
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