木を編んでつくる帽子
令和元年12月18日(水)雨
経木帽子をご存じですか?
経木とは木材を紙のように薄く削ったもので、食品の包装などに使用されます。
経木を細くして、真田紐(さなだひも)のように編んだものを経木真田と言い、
これを縫製して作られる帽子が経木帽子です。
自然な白さが美しい、軽くて涼しい経木帽子
経木帽子の材料には、材が白くねばりがあって裂けにくいコシアブラが利用されます。
春の山菜としてタラの芽と並んで人気のある、あの樹木です。
島根ではバカの芽とも言いますね。
経木帽子の材料となるコシアブラの経木を製造する職人が島根県浜田市にいらっしゃいます。
経木職人塚本勝義氏
陰干しされている経木
経木帽子は軽くて涼しいため、農作業用や夏用の帽子として長く愛用されてきました。
しかし、塚本氏が体調を崩されたことなどの理由で、今年で経木製造を止められました。
このことは大変残念ですが、樹木の特性を活かしたものづくりの精神はこれからも受け継いでいきたいものです。
この内容は、全国林業改良普及協会発行の林業新知識2020年1月号に掲載されています。
興味がある方は読んでみてください。
***きのこ・特用林産科***
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