平成２１年の松江城鉄砲隊の発足までは、夫婦で丸亀、岩国に出かけ、火縄銃の演武訓練、火縄銃の分解手入れの指導を受けた。また、夫婦が中心となり、隊員一同で松江藩の素晴しい文化を多くの方々に伝承しようと、松江市内はもとより、安来、隠岐の島、丸亀、岩国などにおいて堀尾公の時代からの砲術演武を行っている。

　平成２３年はロータリークラブや商工会議所などに招かれ、夫婦による火縄銃を抱えての漫才公演が好評を博している。夫婦ともにこれからの伝統文化の継承に努力していきたいと意欲的であり、今後の活動も大いに期待できる。

　島根県立八雲立つ風土記の丘所長、ＮＰＯ法人出雲学研究所副所長。

　本県の女性学芸員の草分け的存在であり、出雲地方の歴史や文化について、幅広い観点から基礎的・総合的に研究するとともに、地域の歴史的資源を地域内外の方々に楽しく学び誇りを持って生活していただけるような機会の提供に取り組んでいる。

　また、順一さんが立ち上げた松江城鉄砲隊で活動を行い。平成２３年には全国で唯一の女性だけの鉄砲隊である松江城姉さま鉄砲隊を結成、隊長を務め演武活動を行っている。

　会社役員のかたわら松江市文化協会の加盟団体「松江藩の文化を愛する会」を母体とする「古式銃研究塾（藤岡大拙塾長）」の事務局長として、歴史や文化、古式銃の構造、中・近世における古式銃と松江藩の関わりなどについて研究を重ねている。

　松江城鉄砲隊の統監として、松江開府４００年祭のイベントや各地での催しなど積極的に出演し、松江藩の鉄砲文化の顕彰並びに継承に尽力している。