• 背景色 
  • 文字サイズ 

山陰道(3)

山陰道IIIについて

山陰道(3)について
文人、歌人も訪れた万葉の石見路
 中世になって、津和野に吉見氏が城を築き、周防山口に大内氏が本拠地を構えると、石見益田からそれらの地に向かう道ができました。この道が松江・大田・江津・浜田を経てきた道とつながり山陰道となりました。このガイドブックでは江津から浜田、益田へと進み、津和野に入り、野坂峠をこえて長門にいたる山陰道をご紹介します。その距離およそ28里。計算してみると約112kmです。現在の国道9号で江津・津和野間が約111Kmですので、ほぼ同じ距離となります。近世の道が“経済的”につくられた道だったことがうかがえます。浜田藩と津和野藩にとっては大切な道でしたが番所も少なく、とくに警備を必要とする街道ではなかったようです。石見を通る山陰道は、おもに僧侶や歌人といった教育文化関係の人々が旅しました。とくに益田にある高津柿本神社(人丸神社)に詣でる紀行文が何編か残っており、山陰石見路は万葉の人麿を学ぶ人々にとって、魅力的あふれる歴史の道だったようです。しかし、この街道は近世の終わりになると征長戦争の舞台ともなり、歴史の移り変わりを目のあたりに見ることになります。

歴史の道イメージイラスト


総合目次へ 地図へ 次の項目へ


お問い合わせ先

文化財課

島根県教育庁文化財課
〒690-8502 島根県松江市殿町1番地(県庁分庁舎)
TEL 0852-22-5880 FAX 0852-22-5794 
E-mail : bunkazai@pref.shimane.lg.jp

・文化財愛護協会のお問い合わせは、
 TEL  0852-22-6725
    E-mail : shimanebunkaaigo@pref.shimane.lg.jp    

・銃砲刀剣に関するお問い合わせは、
 TEL  0852-22-6612
    E-mail : juhoutouken@pref.shimane.lg.jp