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植物解説1
1,マタタビ(木天蓼):マタタビ科
蔓性落葉低木。山地に自生し、葉は円形、夏には葉面の半分が白変する。初夏、白色5弁の花を開き、液果を黄熟する。
熱湯に浸して乾燥した果実は痛風・リウマチ、また強壮に効があり、名の由来は食べるとまた旅ができるからとする俗説もある。
若芽も食用。猫類が好む。別称:ナツウメ。
2.ヤブツバキ(藪椿):ツバキ科(別名:ツバキ、ヤマツバキ)
沿岸地に多いが山地にも自生する常緑高木。
日本には果実が裂開するツバキの仲間(ツバキ属、ナツツバキ属、ヒメツバキ属)と裂開しないモッコクの仲間(モッコク属、サカキ属、ヒサカキ属)を中心に7属、20種が野生している。さく果は直径4〜5cmの球形で果皮厚く、熟すと3裂し暗褐色の種子を2〜3個だす。種子からは椿油をとる。
ヤブツバキユキツバキ
3.シキミ(樒):モクレン科(別名:ハナノキ、ハナシバ)
暖地の山地に自生し、また墓地によく植えられる常緑小低木。
3〜4月に淡黄白色で3cmの花が咲く、花弁と萼片はともに
線状披針形で12個。葉を切ると抹香のにおいがする。
抹香マッコウ(末香):香の名。
沈香ジンコウと栴檀センダンとの粉末。今はシキミの葉と皮とを乾かしたものを粉にしてつくる。
仏前に用いる。果実は猛毒で、「悪しき実」が名の由来という。
4.イタヤカエデ(板屋楓):カエデ科(別名:トキワカエデ、ツタモミジ)
山地に生え15〜25mになる落葉高木。
樹皮は暗灰色で老木になると浅く裂ける。
葉は対生し7〜15cm扁円形で、5〜7中裂または浅く裂け、無毛、鋸歯がない。秋、葉は鮮黄色に色づく。材は床柱など装飾材となる。
樹液には比較的糖分が多い。樹液はタバコの香料につかう。
隠岐では海岸の水際でも見られ、国内では稀である。
5.ヤブニッケイ(藪肉桂):クスニキ科(別名:マツラニッケイ、クスタブ、クロダモ)
暖地の山地に生え、クスノキ科の常緑高木。西日本の山地に自生。
幹は高さ約15メートル。樹皮はニッケイにやや似た香気と渋味とを持つ。
葉は長卵形で革質、光沢がある。夏、葉腋に長い花軸を出し、淡黄色の小花をつける。果実は液果で紫黒色。木材を器具・薪炭用とし、種子から肉桂脂をとり薬用とする。
よく似たヤブニッケイとシロダモのみ分け方。
ヤブニッケイ→葉の裏が白くない
シロダモ→葉の裏が白い
6.クロキ(黒木):ハイノキ科
暖地の沿岸地の林内に生え、大きいものは高さ12mになる。樹皮は黒褐色。葉は互生し長さ4〜7cmの楕円形、長楕円形。ふちには波状の鋸歯がまばらにある。厚い皮質で光沢がある。
3〜4月に葉わきに白い花が集まってつく。花冠は直径7〜8mmで5深裂する。果実は10〜11月黒く熟す。
7.イヌシデ(犬四手):カバノキ科
山地に生え20mぐらいになる落葉高木。樹皮は灰白色でなめらかである。老木になるとやや浅い裂け目ができる。葉に先立って4〜5月に尾状の
花穂を垂らし、これが四手に似ることからシデとなる。
(垂・四手)しで:神前に供する玉串・注連しめ縄などに垂れ下げるもの
=紙垂:かみしで(昔は木綿を用い、後には紙を用いる)
※(アカシデは若葉が赤色、イヌシデは黄緑色)
8.カヤ(榧):イチイ科
常緑高木。幹の高さ約20メートル、周囲3メートルに達する。葉は扁平線状、革質で厚
く、先端は鋭い。雌雄異株。4月頃開花。実は広楕円形で、核は食用・薬用とし、
また油を搾る。材は堅くて碁盤などをつくる。
9.ユズリハ(譲葉):トウダイグサ科
暖地性の山地に生える、まばらに分枝して高さ4〜10mになる常緑高木。葉は枝先に輪生状に集まって互生する。若葉がのびてから古い葉が落ちるので、譲葉の名がある。
(親が成長した子に後を譲るのにたとえて、めでたい木とされ、古くから正月の飾りに使われる樹皮と葉は駆虫剤にする。)
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自然環境課
島根県庁 自然環境課 〒690-8501 島根県松江市殿町128番地 東庁舎3階 Tel:0852-22-6172/6517(自然公園管理係) 0852-22-5348/6433(自然公園施設係) 0852-22-5347/6377/6516(自然保護係) 0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係) Fax:0852-26-2142 E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表) shizen-koen@pref.shimane.lg.jp(自然公園許認可担当)