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 裏匹見峡周辺で見られる哺乳類


アナグマ雑食性で、オサムシ、カマドウマ、カエルなどの動物質やマタタビ、カキなどの木の実などを好んで食べます。畑の作物や民家の周囲に捨てられている残飯なども失敬しているようです。
アナグマはイタチ科で特徴としては、耳が小さくて丸く、顔に黒いたて線があり鼻先は円ばん状で少ししゃくれています。また、足が大きく、爪が長いことも見分けるポイントになります。
アナグマ
 



イノシシ 島根県のほぼ全域の山間部に生息している大型獣で、毎年2000〜5000頭が捕獲されています。上あごの犬歯はきば状となり、とくに雄では大きく強力な武器となっています。
イノシシは多産で、春に3〜12頭の子を産みます。子どもは体に白っぽい縞模様があり、ウリ坊と呼ばれています。
雑食性でサワガニ、カエル、は虫類、昆虫類、木の実、雑穀などをエサにしています。
イノシシ   
 



カワネズミ名前はネズミですが、モグラなどと同じ食虫類。中型の家ネズミほどの大きさで、川にもぐって小魚や水生昆虫などを捕らえて食べます。体の形は水を泳ぐのに適応してか、耳たぶが小さく手足の指に水かきの役目をする毛が生えています。
水中にいるカワネズミは銀色をしていますが、これは体毛の間にある空気の層が鏡のように光りを反射するからです。
カワネズミ


キツネイヌによく似た体つきをしていますが、イヌよりはほっそりして、尾が太くて長く、先端が白いのが特徴です。
森林や集落の周辺に棲み、春に4〜10匹の子どもを産みます。夜行性の動物なので、実際の姿はほとんど見かけませんが、フンなどからさまざまなことを知ることができます。キツネのフンを調べると、ノネズミ、ノウサギなどの小動物、木の実や穀類などを食べていることがわかります。
キツネ      



タヌキ 広葉樹林や下草の多いやぶ地などに棲んでいます。大変きれい好きで、フンで自分の巣穴を汚さないよう、いつも通る道の一定の場所にフンをします。
雑食性で、オサムシ、カマドウマ、カエルなどの動物質やマタタビ、カキなどの木の実などを好んで食べます。畑の作物や民家の周囲に捨てられている残飯なども失敬しているようです。タヌキはイヌ科で、顔の黒部分が横に広がっていて鼻先が丸く、足が細いなどの特徴があります。
タヌキ 

     


  
ツキノワグマ

  ツキノワグマの写真
☆特徴
全身が黒色で、胸に白い三日月模様があります。島根県内に棲む最大のほ乳類で、頭から尻まで120〜145cm、体重70〜120kgです。春は、ブナの若芽や草本類、夏は昆虫類、秋は木の実を多く食べます。ときには、牛などのほ乳類を捕食することもありますが、ヒグマに比べるとその割合は低いものです。冬期は、大木や岩の穴などで冬眠します。
◇クマに出会わないためには
その地域の生息状況や出没情報を調べておくことが重要です。山には一人で入らず、おしゃべりをしたり、鈴をつけたりしながら歩いて自分の存在をクマに知らせましょう。人間の存在を知ると、ほとんどのクマは立ち去ります。クマの糞やクマ棚を見つけたら、そこはクマの行動エリア内なので深入りしないことが重要です。また、子グマを見かけたら、母グマを刺激しないようすぐに立ち去りましょう。

◆クマに出会ってしまったら
大声を出したりして、クマを刺激してはいけません。あわてずにクマから視線をそらし、クマに脅威を感じさせないことが大切です。決して相手を興奮させたり、近づいてはいけません。クマが逃げないようなら、自分の荷物を置き、クマと向き合った形のままで眼を見ないように、ゆっくりと後ろに下がります。走ると追いかけてくる可能性があります。攻撃されたら、手で頭を抱え、地面にうずくまって腹部を守り、そのまま動かず攻撃がおさまるのを待ちます。
5m以上の高さまで登れそうな木があれば、木に逃げるのも一案です。クマも木登りができますが、追いかけて登ってくるクマを足で蹴りつけて助かった例がかなりあります。



テン 森林に棲む木登りの上手な動物です。夏と冬では毛色が変わり、夏は褐色、冬には黄色か灰褐色となります。毛皮は上質で特に黄色のものが珍重されます。
3〜4月に3匹くらいの子どもを産みます。
雑食性でノウサギ、ノネズミ、小鳥、昆虫、植物の実などをエサにしており、冬場にはノウサギを追って原っぱ周辺に集まってきます。直径3cmの丸いあと2つが対になって、約30cm間隔で印されているものがテンの足あとです。
テンの写真 
  


  

フィールドサイン
警戒心の強いほ乳類を直接観察するのは大変難しいのですが、かれらは行動圏内に足あと、フン、食痕などのフィールドサインを残します。それを見ることで、そこにどんな動物がいるのかを知ることができます。

  


お問い合わせ先

自然環境課

島根県庁 自然環境課   〒690-8501   島根県松江市殿町128番地 東庁舎3階
   Tel:0852-22-6172/6517(自然公園管理係)
        0852-22-5348/6433(自然公園施設係)
    0852-22-5347/6377/6516(自然保護係)
        0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係)
   Fax:0852-26-2142
   E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表)
           shizen-koen@pref.shimane.lg.jp(自然公園許認可担当)