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 名前が<ハ>ではじまる植物の解説

ハイイヌガヤ(イヌガヤ科)
名前の頭のハイは「這い」の意味で、その名の通り、幹や枝は地表を這っています。雪の重みのため樹高を伸ばせず、地表を這うように進化したものです。さらに幹や枝の弾力を増して、雪深い環境に適応しています。
ハイイヌガヤ
ハウチワカエデ(カエデ科)
普通に見られるカエデより、かなり大きな葉をしています。若葉のときに、葉柄、葉面、花序の柄に白い軟毛があるところから、天狗の羽ウチワに見たててこの名がつけられました。
ハウチワカエデ
ハエドクソウ(ハエドクソウ科)
山野の林下に生える多年草です。葉は、対生につき、縁にあらいきょ歯がついています。根をすりおろし、しぼり汁を紙にしみ込ませたものを蠅取り紙にしていたことから、この名前がつけられました。根だけでなく、全体に有毒成分があり、煮出した汁をうじ殺しなどに利用します。

ハシリドコロ(ナス科)
鐘形で外側が暗紅紫色、内側が淡緑黄色の独特な花をつけます。ヒオスチアミン、アトロピン、スコポラミンといった猛毒成分を含み、日本の毒草の中でNo.1の位置を占めています。この毒成分を上手に利用すると重要な医薬品になりますが、素人が扱うのは大変危険です。ハシロドコロは全ての部位に毒がありますが、中でも地下茎が猛毒で、中毒を起こすと走り回って苦しむというところからこの名がつけられました。早春に山菜を思わせる若芽を出しますが、これを食べると幻覚症状をおこしたり、呼吸まひで死亡することもあります。
ハシリドコロ
ハゼノキ(ウルシ科)
戦国時代に果皮からろうを採るため、中国から移入された栽培植物ですが、今では野生化して人里の近くでふつうに見られます。小葉は、広披針形または狭長だ円形です。葉には両面毛がなく、やや光沢があり、葉の裏面は粉白色をしています。果実は、扁球形で白い光沢があります。樹液が皮膚につくとかぶれることがあります。

ハナイカダ(ミズキ科)
花や実が葉の中央につく風変わりな低木です。葉の中央脈は、花のついているところまでがずいぶん太くなっています。これは、花の下についている花柄が中央脈とくっついているためであり、このため、葉の中央から花が咲いているように見えるのです。実は、秋になると黒く熟し、いびつな球状となります。なお、この植物は、雌雄異株のため雄株には実がつきません。
ハナイカダ
ハリギリ(ウコギ科)
名前が示すように、鋭いトゲを持つ木です。成長すると樹高25m、直径は1mもの大木となり、家具、合板、下駄などの材料として利用されています。葉はカエデの葉を大きくしたような形をしています。
ハリギリ
バリバリノキ(クスノキ科)
珍しい種類の樹木です。葉をよく見てみると、なぜこの名がついたのか、その由来は、葉がかたいため、葉が触れ合う時に出る音によるといわれています。
バリバリノキ
ハルニレ(ニレ科)
一般にニレといえば、ハルニレを指します。名前の通り、ハルニレは春に花が咲き実をつけます。5月のはじめ、ハルニレの新緑にカラスシジミというチョウの幼虫を見つけることができます。また、ニレの仲間には、秋に花をつけるアキニレがあります。
ハンノキ(カバノキ科)
中国山地の湿原は、落葉高木のハンノキが極相林になっています。春早く、雄花の尾状の花穂と、その下の小枝に赤紫色でだ円形の雌花が花穂をつけます。やがてできる球果は、昔から染料によく使われていました。
ハンノキ


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