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松江市法吉地区で見られる蝶の仲間

 (1)アゲハチョウの仲間
  
大型で美しい黒、黄、青などの色とはねの模様に気をつけて観察しましょう。親は自分の食草以外には産卵しません。卵は普通4週ほどで親になります。黄色のものはは明るいところ、黒色のものは林を好んで飛びます。
  
・モンキアゲハ:体は黒く、後ろはねに淡黄紋と赤い半月紋があります。
・カラスアゲハ:体は黒く、後ろはねに赤色の弦月紋があります。
・クロアゲハ:体は黒く、紺色の光沢があり、後ろはねの縁に空と赤の環班があります。
・アオスジアゲハ:前はねから後ろはねを通して青い縦縞があり、食草はニッケイ、タブノキなど。
・キアゲハ:はねの地が黄色で、縁に黒色の条や紋。幼虫の食草はニンジン、ミツバなど。
・ナミアゲハ:キアゲハに似て、地は浅黄で斑紋の色も地味。

 

モンキアゲハ   カラスアゲハ   アオスジアゲハ
 モンキアゲハカラスアゲハアオスジアゲハ
  
キアゲハ   ナミアゲハ
キアゲハナミアゲハ
  
(2)モンシロチョウの仲間

  
中形で白または黄色の地色をしたチョウ。足のつめが2つに分かれています。

  
・モンシロチョウ:前はねに2つ、後ろはねに1つの黒紋があり、食草はダイコン、カブ、ナズナなど。
・キチョウ:地が黄色で、前はねの前縁が黒く、食草はカワラケツメイ、メドハギなどのマメ科です。
  

モンシロチョウ   キチョウ   

 モンシロチョウキチョウ
  

(3)ヒカゲチョウの仲間

  
中形で、地色は薄黒褐色。前後のはねの表裏に眼紋があります。

  
・ヒカゲチョウ:前後のはねに、各1つの薄い眼紋があります。日陰を好み、イネ、ススキ、タケ、ササを食草にしています。
・コジャノメ:前はねに2つ、後ろはねに1つの眼紋があります。

  

ヒカゲチョウの写真
 ヒカゲチョウ

  

(4)ヒョウモンの仲間

  
この仲間にはたくさんの種類がいます。ヒョウモン類は、黄どう色の地色に、黒色の豹のような斑紋があります。

  
・メスグロヒョウモン:雌は青黒色なので雌雄の区別ができます。豹紋が3列に整然と並んでいます。
・ツマグロヒョウモン:雌の前はねの前縁に、黒色地に白紋があります。スミレやイチゴを食草にしています。

  

メスグロヒョウモン   
ツマグロヒョウモン

(5)テングチョウの仲間

  

中形で黒褐色地にだいだい色の紋があります。口器が前に突き出し、天狗のような鼻のように見えます。春から夏に多発し、エノキを食草にします。

  

テングチョウの写真 

   テングチョウ

  

(6)シジミチョウの仲間

  
小形で触角に白黒のまだら模様があります。幼虫は扁平の楕円形をしています。

  
・ベニシジミ:地色が黄紅色で、前はねの前縁に黒色部があります。ギシギシ、スイバなどを食草にしています。
・アカシジミ:前はねの地色は黄赤色、黒斑があり縁も黒色をしています。後ろはねの縁には赤黄斑があります。食草はカシワ、コナラなど。
・ルリシジミ:地色は瑠璃色で、裏面に黒点列が3條あります。カタバミを食草にしています。

  

ベニシジミの写真
 ベニシジミ

 

(7)セセリチョウの仲間

  
小形で触角は紡鐘状に曲がり、蛾と同じく食草で繭をつくります。

  
・イチモンジセセリ:黒褐色で後ろはねに4つの白紋がほぼ一列に並んでいます。イネ科の植物を食草にしています。
・ダイミョウセセリ:前はねが黒褐色で大小いくつかの白紋があります。食草はカタバミです。
  
イチモンジセセリ   ダイミョウセセリ
イチモンジセセリダイミョウセセリ
  


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