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地倉沼で見られる昆虫類

  

カミキリムシのなかま

  コナラやクリの倒木にはウスイロトラカミキリ、カタシロゴマクカミキリ、ナカジロサビカミキリなどが、ネムの枯れ枝にはアオスジカミキリ、ヨモギにはヘリグロリンゴカミキリ、カラムシには美しいラミーカミキリなど多種類のカミキリムシを普通に見つけることができます。また、全国的にも珍しいトラフホソバネカミキリもアカメガシワの枯れ枝から発見されています。カミキリムシの仲間は、枯れ枝によく集まりますが、これは産卵のためとも、羽化脱出してくる新成虫と交尾するためとも言われています。カミキリムシの仲間は生態、形態とも興味深いものが多く、今後の調査が期待されるグループです。

  

・ヒメハナカミキリ:カミキリムシの仲間で、5〜6月ころ、カエデ類、サワフタギ類、ウツギ類、アジサイ類などに集まります。なかでも白っぽくて小さな花をたくさんつける種類を好むようで、木漏れ日の差すような場所でよく見られます。これは羽化後、成熟するため花粉を

 食べるからだと言われています。体長はいずれも数mm前後と小さく、よく似た種類がたくさんいます。   

         
 

トンボのなかま

  

  ・グンバイトンボ:6〜7月ごろ見られる、少し変わったイトトンボ。雄の脚の一部が相撲の軍配のように白く広がっていて区別できます。丘陵地のきれいな水がゆるやかに流れている水域しか発生しません。湯水路が整備された現在では、全国的に減少が著しい種です。

 グンバイトンボの写真

   グンバイトンボ   

チョウの仲間

  
・オオムラサキ:日本の国蝶。エノキの葉を食草としているため、伐採によるエノキの減少にともない数を減らしています。そのため各地でエノキや樹液を吸うためのクヌギの植栽といった保護運動が行われています。
・ゴマダラチョウ:エノキの葉を食草にしているチョウ。エノキの減少に比例して、数を減らしています。
・ミドリシジミ:ハンノキを食樹とする、親指ツメほどの小さなチョウ。雄のはね表は、緑色に輝いていますが、雌は黒地に赤や青などの斑紋をもった4型があり、メンデル式の遺伝をすることが知られています。
ミドリシジミは年に一度しか発生しません。夏に母チョウがハンノキの小枝に産んだ卵はそのまま冬を越し、春に卵からかえった幼虫は新芽や若葉を食べて成長します。小枝の伸長がとまる7月ごろ、羽化してチョウになります。
            

   オオムラサキ   ゴマダラチョウ

 オオムラサキゴマダラチョウ

   


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