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平成23年度自然保護関係の表彰について

環境省や島根県では、多年にわたり自然環境保全に尽力されている個人や団体に対して、その功績をたたえるために各種の表彰を行っています。

平成23年度に自然公園関係や自然保護などで表彰を受けられた皆さまを順次ご紹介します。

皆さま、このたびは受賞おめでとうございます。そして、いつもありがとうございます!

 

4月15日【「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰】

◆環境省では、毎年4月15日から5月14日までの「みどりの月間」に、自然環境の保全に関して顕著な功績のあった伝達式者又は団体に対して、自然環境功労者として環境大臣表彰を行っています。

 今年度は、全国で個人17名、団体18団体の方々が表彰を受けられました。島根県からは、「保全活動部門」で、伊藤宏さんが表彰されました。

 

 

◆伊藤さんは、大山隠岐国立公園(三瓶山地域)において、永年にわたり、希少野生動植物を保護するための様々な活動を行ってこられました。

 中でも、国・県のレッドデータブック絶滅危惧I類に分類されているウスイロヒョウモンモドキの保全活動に尽力されています。捕獲禁止の呼びかけを行うとともに、生息数調査、草刈り・幼虫の食草の植栽などの生息地の整備、地元住民向けの観察会などを実施されています。

 その他、オキナグサなどの保全活動を地元小学校と一緒に行っておられます。

 

◆4月28日に、表彰状及び副賞が県環境生活部長から伊藤さんに伝達されました。

受賞者

(左:環境生活部長、中央:伊藤宏さん、右:自然環境課長)

 

7月21日【自然公園指導員自然環境局長表彰】

◆環境省では、毎年7月21日から8月20日までの「自然に親しむ運動」期間に合わせて、自然公園指導員として永年にわたり活動され、特に顕著な功績があった方を表彰しています。

 自然公園指導員(外部サイト)は、環境省からの委嘱を受け、自然公園の保護や適正な利用を推進するために、公園利用のルールやマナーの徹底、自然解説、事故防止や情報提供などを行うボランティアです。県内で39名の方が委嘱されています。

 

今年度の表彰では、島根県からは佐佐木幸雄さん、全国では70名の方が表彰を受けられました。

8月2日には、表彰状と功労記章が県環境生活部長から佐佐木さんに伝達されました。

 

◆佐佐木さんは、平成8年から現在まで通算15年間自然公園指導員を務めておられます。比婆道後帝釈国定公園船通山や吾妻山において、自然観察会や自然保護パトロールを積極的に行うほか、登山道の点検を行うことによる公園内の事故防止、船通山に自生するカタクリの保護活動や盗採防止に尽力されています。

 

◆部長との懇談では、カタクリの保護活動を始めた頃のお話や、昔の吾妻山の植生などについての話が出ました。

このような活動は地道だけれども続けていかなければならない、とおっしゃっておられました。

 

表彰を受ける佐佐木さん  懇談される佐佐木さん

 

10月1日【自然公園関係功労者環境大臣表彰】

◆環境省では自然に対する理解を深め、自然公園の適正利用を推進すると共に、自然を大切にする心をはぐくむために、10月1日に東京・新宿御苑において自然公園ふれあい全国大会を開催されました。

 この大会に合わせて、自然保護思想の啓発や自然公園の保護、その適正な利用などに永年にわたり従事され、顕著な功績があった方を対象に、環境大臣から表彰がありました。

 今年度は、全国で20名の方(団体含む)が受賞され、そのうち、島根県からは岩谷由美子さんが受賞されました。

◆10月13日に、表彰状及び記念品が、島根県環境生活部長から岩谷さんに伝達されました。

◆岩谷さんは、三瓶山を中心に活動され、空き缶などのゴミ拾いや野生動植物の調査、自然解説などを行ってこられました。

 「皆さんの意識がずいぶんと変わって、捨てられているゴミの量は、以前に比べると少なくなっている。ただ、山に人の手が入らなくなっているからなのか、里山があれているのが心配」とおっしゃっておられました。

受賞された岩谷さん 部長と懇談される岩谷さん

(中央:岩谷由美子さん)

 

10月1日【自然歩道関係功労者自然環境局長表彰】

◆環境省自然環境局長から、自然歩道の維持・管理及び適正な利用等に関して顕著な功績のあった個人又は団体に対して「自然歩道関係功労者表彰」が行われました。

 今年度、全国で13名の方(団体含む)が受賞され、そのうち、島根県から中村繁實さんが表彰されました。

 10月14日に、県環境生活部長から、表彰状及び記念品の伝達を行いました。

◆中村さんは、24年余りの長い間、中国自然歩道「断魚渓・千丈渓コース」の日和地区において、草刈り、倒木等の障害物の除去、美化清掃、事故防止のための巡視や簡易補修・修繕等を行ってこられました。

◆中村さんからは、「千丈渓は春は山桜、秋は、ちょうど今頃から11月中頃までの紅葉がすばらしい」などのお話がありました。88歳とご高齢ですが足腰に痛むところはなく、いつも奥様と一緒に作業をされているそうです。

◆自然公園は、中村さんのような方々の日々の清掃活動などによって、快適に利用できるよう維持管理されています。

 自然公園を利用されるみなさん!ゴミは捨てないで持ち帰りましょう。

 

表彰状の伝達 中村さん

 

11月3日【藍綬褒章】

◆長年自然公園指導員として、動植物の保護や環境保全に尽力された小早川正彰さんが、藍綬褒章を受章されました。小早川さんへの伝達は、11月4日に、知事から行われました。

◆小早川さんは、比婆道後帝釈国定公園にある船通山や吾妻山を中心に自然公園を巡回し、公園施設や登山道の点検や、しまねレッドデータブックの絶滅危惧種にも指定されているカタクリの花を中心とする植物の保護パトロールなどを行っておられます。

 また、吾妻山の大膳原の草原の復元を目指し10年前から地元の方と共にススキやイヌツゲの刈り取りに力を注いでこられました。

 このほか、吾妻山で行われる小中学生の教育キャンプや総合学習の時間において、現地での歴史や自然解説、植物観察、環境保全などについて指導しておられます。

褒章伝達敷き

 

11月28日【島根県各種功労者表彰】

◆島根県各種功労者表彰は、地方自治、産業、文化等のさまざまな分野において島根県のために大きな貢献をされた方を知事が表彰するものです。

 今年度は全体で75名の方が受賞されました。そのうち、自然保護の分野では、鼠谷清さんと、にちはら自然の会の1名、1団体が受賞されました。

◆鼠谷さんは、長年にわたり環境省自然公園指導員の委嘱を受けて、主に西中国山地国定公園で活動してこられました。島根県西部の安蔵寺山や匹見峡をはじめとする自然公園内で、登山大会などへの積極的参加や登山ガイドをつとめることなどを通じ、自然公園の適正利用の指導や自然保護思想の普及を行ってこられました。また登山道、遊歩道の点検・修理を行い,

利用者の安全を図っておられます。

◆にちはら自然の会は、安蔵寺山を中心とした豊かな自然を紹介し、自然を守っていこうと有志が集まり、平成2年に設立されました。

 会員数は現在54名にのぼっています。

 春と秋の自然観察会やブナ林自然観察会などを毎年企画、開催し、自然の素晴らしさや保護の大切さを多くの人に伝えてこられました。このほか平成16年度には全国巨木100選にも選定されている安蔵寺山の大ミズナラを保護するため、ボランティアに呼びかけ、根元に木道を設置するなど、自然保護活動も行っておられます。


お問い合わせ先

自然環境課

島根県庁 自然環境課   〒690-8501   島根県松江市殿町128番地 東庁舎3階
   Tel:0852-22-6172/6517(自然公園管理係)
           0852-22-5348/6433(自然公園施設係)
   0852-22-5347/6377/6516(自然保護係)
           0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係)
   Fax:0852-26-2142
   E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表)
                 shizen-koen@pref.shimane.lg.jp(自然公園許認可担当)