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木質バイオマスボイラー導入事例報告会

島根県立三瓶自然館「サヒメル」では、自然エネルギーの利用促進と公共的施設や民間施設への普及等を図るため、県立施設として初めて木質バイオマス利用の空調設備を導入(平成21年7月)しました。設備稼働から約3年が経過し、導入のメリットや注意点など、様々な情報と経験を蓄積したことから、木質バイオマスボイラーの導入検討をされている皆様へ、蓄積した情報等を提供し、今後の参考として頂くことを目的として報告会を開催しました。

 サヒメルの木質バイオマスボイラー

 三瓶自然館に導入された木質ペレットボイラー(空調用冷温水発生装置)

 

  • 日時平成24年2月24日(金)13:00から15:30
  • 会場島根県立三瓶自然館サヒメルレクチャールーム
  • 参加者数60名
  • 内容:ペレットボイラー等現地見学

 木質バイオマスボイラー、灯油ボイラー、ペレットストーブを見学し、それぞれメーカー担当者の方に説明をしていただきました。

 木質バイオマスボイラー見学ペレットストーブ見学

 

 ●木質バイオマスボイラー導入事例報告

 【自然環境課(設置者)及びしまね自然と環境財団(指定管理者)からの報告】

 ペレットボイラーを導入した結果、年間のCO2排出量が30t-CO2削減された。

 現在は燃料ペレットを県外から購入しているが、燃料の地産地消という観点から県産の間伐材を原料としたペレットの生産が開始されることに期待している。

 ペレットボイラーは燃焼灰の処理など、灯油ボイラーと比較すると手間のかかることもあるが、環境に優しい設備であることを考えれば導入のメリットは大きい。

 また、木質バイオマス機器を導入する場合、機器の選定や設置場所、燃料の調達方法など十分な事前検討が必要。

 

 ●チップボイラー導入事例の報告

 【NPO法人緑と水の連絡会議高橋理事長からの報告】

 緑と水の連絡会議では、平成15年2月に民間施設として国内で初めてチップボイラーをグループホーム「七色館」に設置。

 燃料チップの供給体制が不十分であったことから運転を一時期停止したこともあり、燃料の安定供給が重要な課題。

 また、燃料チップの品質、量、価格の適正化の面からも燃料生産組合の創設などによって安定供給の体制を整える必要があり、そのためにも、産官学の連携が不可欠。

 

 ●バイオマス燃料の地産地消について

 【NPO法人里山バイオマスネットワーク林専務理事からの報告】

 小型のペレタイザーを活用して、県内産の間伐材を原料としたペレットの生産と供給に取り組んでいる。

 また、木質バイオマス燃料の製造供給から原料となる間伐材の収集を地域内で効率的に進めるための実証事業を大田地域で計画している。

 中国地方にも大きなペレット製造業者があり供給量も十分にあるが、廃材利用の業者も多い。

 地産地消を前提とした小規模なペレット製造事業であれば流通コストを抑えられるため十分やっていけると考えている。

 最後に、木質バイオマスの利用は確かに不便な面もあるが、「LOHAS(ロハス)な暮らし」という面からも大切なことであると思う。

 

 

 事例報告事例の報告

 


お問い合わせ先

自然環境課

島根県庁 自然環境課   〒690-8501   島根県松江市殿町128番地 東庁舎3階
   Tel:0852-22-6172/6517(自然公園管理係)
        0852-22-5348/6433(自然公園施設係)
    0852-22-5347/6377/6516(自然保護係)
        0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係)
   Fax:0852-26-2142
   E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表)
           shizen-koen@pref.shimane.lg.jp(自然公園許認可担当)