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涼を呼ぶ名勝「鬼の舌震」(奥出雲町)

 夏の盛り、涼しい風渡るおすすめスポットを紹介します。

 「渓けはし鬼舌ふるひ去りたればかじか誘ふ月させよとも」-与謝野晶子も訪れた国指定の名勝「鬼の舌震」は、奥出雲町の斐伊川支流大馬木川の中流域に、2・4kmにわたり絶壁と巨岩が連なる渓谷です。名の由来は「出雲国風土記」に記され、玉日女命という美しい姫神をワニが恋い慕ったとあり、「ワニの慕ぶる」が転訛したものとされています。

 鬼の舌震一帯を恋山と呼び、カエデ、コナラ、ミズナラが主ですが、低木のアテツマンサクなどの珍しい樹木も見られます。遊歩道のほとんどは、三国志、蜀の桟道を想像させるような、絶壁に張り付いた片桟橋です。

 うっそうとした景色の中、河床には天狗岩、鬼の落涙岩、烏帽子岩などの奇岩、巨岩が横たわり、岩間の清流のところどころの瀑布が水しぶきを上げ、瀬音がにぎやかに響く中、鳥の声も聞かれます。案内板には、オオサンショウウオやカワヨシノボリ、カジカガエルも生息しているとあり、雄大な景色と、水と緑、たっぷりのマイナスイオンを五感で味わってみてはいかがでしょう。

 駐車場は、下流の「宇根駐車場」、上流の「下高尾駐車場」(こちらからのルートはバリアフリーです。)、絲原記念館方面から入る「雨川駐車場」の3カ所があります。

 「したい山まことに誰をしたふらん清き涙の岩こえて鳴る」(与謝野鉄幹)

 「したふ」は、万葉集などでは紅葉が赤く色づく様を表し、山の景観から「したひ山」となったという説もあるようです。鬼の舌震は、秋の紅葉狩りのスポットでもあります。

 

 山陰中央新報「りびえーる」8月9日掲載

 

鬼の舌振るい    地図画像


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