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花と歴史の手軽な散歩道〜しまね花の郷から久奈子神社を巡る道

 

 ひと雨ごとに気温が下がり、冬の到来が間近に感じられます。彩り豊かな落ち葉のじゅうたんを踏みしめながら山道を歩くのは、この時期ならではの楽しみです。

 今回紹介するのは、ほとんどが平坦な舗装路で山道部分が少ない、JR西出雲駅近くのしまね花の郷を起点に一周するルートです。

 まずは近くを流れる十間川の土手道を歩きます。車1台が通れるほどの道を東に向かい、県農業技術センターやこころの医療センターの側を抜けると、右側に妙蓮寺山古墳が現れます。川沿いにさらに進むと、分かれ道に放れ山(はなれやま)古墳への案内標識があります。この古墳は石室を覗くことができる他、石室上にある市内では最大級という2本が根元で合体した桜も見ものです。

その後簸川南地区広域農道を渡り、出雲風土記や延喜式にも記載がある久奈子(くなこ)神社へと静かな杉林の中の車道を上ります。社は長い石段の上にあるので、境内から出雲平野を見下ろしながら一息つくのもよいでしょう。

 ここから先が未舗装の歩道区間です。地元で作られた「備後街道」の説明板が歩道入口の目印です。急な坂は少ないですが、雨上がりなどは滑りやすいので気をつけましょう。この区間は見晴らしには欠けますが、鳥の声を楽しむことができます。ルビー色の甘いフユイチゴを見つけられるかもしれません。

 10分ほど歩くと上新宮ふるさと農道に出ます。歩道は農道を横断してさらに続きますが、ここで農道を右に下ってT字路を左折。100m先の交差点を右に曲がるとやがて出発地点に戻ります。

 ※中国自然歩道にはいくつものモデルコースがあります。時には寄り道もしながら、全コース踏破に挑戦してみてはいかがですか。

※こっころカードの入園料割引あり。毎月第3日曜日の「しまね家庭の日」には小・中・高校生は無料。

平成21年12月13日

 山陰中央新報りびえーる掲載

 

 

 

地図の説明古墳写真

 放れ山古墳


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