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母なるブナの森へ

若葉が木々を包み、山膚(やまはだ)が明るい緑になってきました。

今回はやわらかな緑の光が降り注ぐブナの森を紹介します。

 

ブナは冷温帯林を代表する樹木で、県内では標高約800メートル以上に出現し、船通山、大万木山、三瓶山、安蔵寺山などにまとまった森が見られます。木の肌は白く、すべすべしていて、高さ30メートルに達するものもあります。

 

 ブナの古名は「そばのき」。「そば」は「とんがっている稜角」という意味で、種子は三角形の痩せた小さなドングリのようで「そばぐり」と言われています。

 ブナの実は小さく、1匹のノネズミが1年に食べるのは5,000個くらいと推定されていますが、あいにく、毎年結実するわけではなく数年に一度、成り年があるのです。

 これは、毎年同じ量の種子をつけると、見合った数のネズミが存在し、ほとんど食べられてしまうので、成らない年を重ねることによってネズミが冬の餌を確保できず、個体数が減り、余った種子が散布できるからとも言われています。

 

 明るい森にはミソサザイ(※)の声が響き、渓流からはカジカガエルのピッコロが聞こえてきます。生命を育む母の森へ出かけてみませんか。

 

(※)ミソサザイ:体長10センチほどの茶褐色の鳥。高音のよく響く声でさえずる。

 

 

ブナの森の写真

 ブナの木。やわらな緑の光が降り注ぐ。

 


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