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新緑の渓流散策【千丈渓県立自然公園】

 

 緑がまぶしい!戸外に出れば、鮮やかな緑が目に飛び込んで来ます。お天気が快晴とくれば、野山に出掛けない手はありません。

 今回紹介する千丈渓は、邑南町日和(ひわ)から江津市桜江町江尾(えのお)にかけて、日和川が造り上げた渓谷です。

 江津市側の駐車場から上流に向かって渓谷沿いの歩道を歩きます。歩道は中国自然歩道のモデルコースにもなっています。

 

 三三(さんさん)の滝を左に見ながら、30分ほど進むと歩道は険しくなり、足元は滑りやすくなるので注意が必要です。魚切(うおきり)と呼ばれるこの辺りからの歩道は、コースの中で最も渓谷らしい気分を楽しめる場所です。水しぶきとひんやりとした空気の中、流れは岩の間を音を立てて落ち、見上げるとわずかな木漏れ日と透き通るような緑が揺れています。15分ほど渓流らしさを楽しむと千畳敷と呼ばれる平場に到着。急に視野が開けます。

 

千畳敷から40分ほど歩き、渓谷に架かる橋から白藤滝、紅葉滝を眺めて、歩道は終点となる林道合流点に到着します。林道を下流側に進めば駐車場に戻りますが、これを上流側に30分ほど歩くと一の滝というダイナミックな3段の滝を見下ろせます。

 

新緑だけでなく、咲き誇る花もこの時期の魅力。でも、きれいだからといって持ち帰らないでください。けなげに咲く姿をそっと見守ってあげましょう。

 

※千丈渓をはじめ、自然公園には、法令により許可なく採取できない指定植物がたくさんあります。

 

 山陰中央新報「りびえーる」平成22年5月23日掲載

魚切の写真地図画像

 大岩の間を急流が走る魚切地図


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