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出雲神話と自然景観にふれる「みさきうみねこ海道」その1(海道編)

 今回は、島根半島の西の端、大山隠岐国立公園「日御碕地区」とそこへ向かう海岸道路(愛称:みさきうみねこ海道)を紹介します。

 この海道からの眺めは、日御碕まで続く美しい海岸線とともに、園の長浜、三瓶山、石見路に至る海岸線の風景が一望でき、『古事記』や『出雲風土記』に登場する出雲神話の舞台や風景、今も昔も変わらない自然の素晴らしさと昔人の豊かな想像力にふれることができます。

 

さて、平成の大遷宮でにぎわう出雲大社から西へ向かい緩やかな丘を上ると、美しく広がる遠浅の砂浜が見えてきます。ここが、国譲り神話の舞台となった「稲佐の浜」です。

 

 遠い昔、神々が治めていた時代に、この浜で大國主神と建御雷神(タケミカヅチノカミ)が会見し、国譲りの交渉が行われたと伝えられています。このとき、交渉に来た建御雷神に大國主神の御子・建御名方神(タケミナカタノカミ)が力比べを挑み、稲佐の浜から西の海に向かって岩を投げ合ったのですが、力は互角で、何度も同じところに落ちて勝負はつかなかったそうです。

 稲佐の浜から5キロ程先の幕島海水浴場の沖に大小さまざまな大きさの岩が積み重なった島があります。この島が、その時投げ合った岩でできたことから「つぶて岩」と呼ばれるようになったと伝えられています。

 

 また、幕島海水浴場の手前には、平安当初、当時の画壇の第一人者で、画聖と呼ばれていた、巨勢金岡(コセノカナオカ)が写生しようとしたが、朝夕色彩が移り変わる妙姿を描くことができず、筆を投げてしまったといういわれのある「筆投島」もあります。

 

 712年に『古事記』が編纂されてまもなく1300年になります。日御碕へのドライブの折、神話と伝説のスポットに立ち止まりながら遠い昔に思いを巡らせてはいかがでしょう。

 

 「つぶて岩」、「筆投島」ともに幕島海水浴場の手前にある展望台から望むことができます。

 

山陰中央新報りびえーる「出掛けよう野に山に」

平成22年3月14日(日)掲載

 

 稲佐の浜    つぶて岩

稲佐の浜つぶて岩

 

 


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