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「VE」

「VE」は、「ValueEngineering」(バリュー・エンジニアリング)の略で、日本語では「価値工学」と訳されています。

公共事業におけるVE提案制度は、3種類に分類され、適用段階が異なります。

 1.設計VE・・・設計段階で適用(施工時も可)され、VE検討の幅が広く、機能向上、コスト縮減効果が最も大きい方式。

2.入札時VE・・・工事入札段階で適用され、工事入札時にVE提案するもの。

3.契約後VE(施工段階)・・・工事契約後に請負者からVE提案するもの

VE適用段階

「設計VE」

 「設計VE」とは、製品やサービスの『価値』を、それが果たすべき『機能』と、そのためにかける『コスト』との関係で把握し、システム化された手順によって「価値向上」を図る手法です。

 コスト縮減効果の大きさが注目され、大手製造業をはじめ様々な業種で製品開発や製造工程のコスト縮減に活用されています。

 

 公共事業における設計VEは、より安価で高品質な施設を利用者に提供する(利用者の満足度を高める)手法だと言えます。

 

概念図VEの進め方

 「設計VE」概念図 「設計VE」手順

 

 

設計VEによる改善

例えば・・・

「指示棒(発表などする際、指し示すための棒)」があります。これを改善してより良いものにしようとします。

ものを直接見て改善(モノ本位のアイデア発想)する場合、「握る部分を変える(握りやすくする)」とか「大きさを変える(寸法の変更)」とか「材質を変える」などのアイデアで終わってしまいます。

これを、設計VEではモノの機能(目的・働き)に着目して考えます。

指示棒の機能に着目し、機能は何かを考えると、最も重要な機能は「説明場所を示す」であることがわかります。

次に、「説明場所を示す」機能に着目し、この機能を満足する別の方法をアイデア発想します。

「説明場所を示す」ことができれば棒でなくてもよいわけですから、「指示棒」に変わるモノとして「レーザーポインター」という発想が可能となります。

指示棒改善

(出展)「VEリーダーのための実践事例集」

設計VEによる効果

 

 設計VEを行うことによって、以下の効果が期待できます。

 1.コスト縮減

 →事業の早い段階での改善により、コスト縮減効果大

 2.コスト以外の問題解決

 →地域ニーズの反映、潜在化した問題等の発見

 3.職員の意識改革・技術力向上

 →現状維持の姿勢から改善意識の徹底へ

 →ワークショップによる技術継承

 →目的意識と柔軟な発想


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