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- リンの回収と有効利用
回収したリンを肥料として有効利用しています。
宍道湖東部浄化センターの処理水の放流先である中海は、平成元年の湖沼法の指定を受けて、水質汚濁防止法の上乗せ排水基準が適用され、放流水のリンや窒素などの水質基準が引き上げられました。
これに対応するため、宍道湖東部浄化センターでは、平成6年から下水に含まれるリンと窒素を同時に取り除くための高度処理を開始しました。
さらに、平成10年には、リンの除去の安定化と資源化を図るため、「造粒脱リン装置」を導入し、下水中のリンを『リン酸マグネシウムアンモニウム』(通称:MAP)という結晶にして取り除いています。
結晶化させたMAPは、肥料または肥料の原料として売り払いを行っています。
造粒脱リン装置
「造粒脱リン装置」の仕組み
下水中のリンは、水処理の段階で微生物に取り込まれます。
水処理設備の中で増えすぎた微生物を汚泥として処理する際に、微生物からリンが出ていきます。
このリンを造粒脱リン装置の反応塔に入れ、マグネシウム溶液を加えると、化学反応により結晶体(リン酸マグネシウムアンモニウム)となります。
この結晶を引き抜いて、MAPとして搬出しています。
造粒脱リン装置の流れ
MAPの化学反応式
分離機で分離されるMAP
分離された後、ホッパーに貯留されるMAP
MAP(リン酸マグネシウムアンモニウム)の売り払いについて
宍道湖流域下水道事務所では、回収したMAPの売り払い入札を行っています。
過去(平成12年度から令和4年度)の売り払い実績はこちら(PDF:64KB)
買取を希望される事業者の方からの相談を受け付けています。また、売り払い入札の時期以外にも、MAPの現物が見たいという事業者の方には、MAPのサンプルを配布しています。
お問い合わせ先
宍道湖流域下水道事務所
〒690-0023 島根県松江市竹矢町1444 TEL:0852-37-0216 FAX:0852-37-0447 Mail:toubujouka@pref.shimane.lg.jp